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劇場版 鋼の錬金術師 ネタバレ感想11

ちょっと書き落としがあったので前後してます。

萌え抜き

●「ハウスホーファーの別荘に行くのではないのかね?」
さて、どうしてエドは直接ハウスホーファーの別荘に行かず廃城へ複葉機を取りに行ったのでしょうか?
うっかり忘れてたけど、「大学教授の別荘にしては警備が厳し」かったんだよね。
下からの潜入が無理なら、上から行くしかなかったわけです。
が、エド。あんた一応普通の人間なんだから、絶対あんな高さから落ちたら死ぬってば。
まさか錬金術世界時代のクセでうっかり……とか?(笑)

●「どこの国にも属さず旅を続けるのがお前たちの誇りだと思っていた」
エドがそんな風に思っていたというのが驚きでした。
グレイシアさんのように迫害される可哀相な人種への同情とは言わないまでも、助けた行きがかり上途中で放り出すわけにもいかず、程度だと思っていたんですよ。ところが。
エドはエドなりに、ノーアの生き方を尊敬していたんだろうな。
同じようにどこの国も属さない存在でありながら、そんな事に負けず魂の自由だけは手放さない気概を持つノーアと、アルが元の姿に戻ったと誤認識したくなるような現実に捕らわれハイデリヒの側を離れられない自分とを比べて、色々思う処はあったのだと思う。
だから、自由を手放しナチスの元へ下ったノーアにどこか侮蔑を込めたような響きでエドはああ言ったのだと思う。

●「あんた何してるんだ」「こちらの魔術と科学でなんとか、あちらへの通路を造ってみたくてな。ハウスホーファーに持ちかけたんだ」
質問です。ホーエンハイムはただ漠然と、こちらの魔術と科学であちらへの通路を造れるかもしれない、とハウスホーファーにと持ちかけたんでしょうか?
いやいや、トゥーレ教会という名前は知らなくとも、ハウスホーファーの所属している団体と一緒に道を探していた事をエドは知っていたはず。少なくともハウスホーファーの名前を知っていたのだし。
ってことは自分がエンヴィーの贄になればこちらの魔術と科学であちらへの通路を造れるかもしれない、ってことをハウスホーファーに持ちかけたってことですか?
ったく、この子供にしてこの親ありだ。
エドの自己犠牲精神はホーエンハイムのDNAが原因のようです。

●「何でこんな奴らに手を貸した!」
そこでホーエンハイムがざーとらしく錬成陣なんか見ないで、無言でエドに笑いかけて、エドがふと天井の錬成陣を見て合点がいく、って感じの方が、パパの株は上がっただろうになぁ。と思ったらシナリオブックがまさにそれでした。
なんで変えたんだろ。

●「そんなものいらないんだ俺は」「アルによろしくな」
最後まで会話噛みあってないよこの親子、と最初は苦笑していたんですけど。
「お前がアルのいない世界でまともに生きていけない事くらい知ってるよ」って。
(こら。そこ萌えにとらなくていいから・笑)
「アルの処に帰してやるよ」って。
そんなホーエンハイムの愛情から出てきた言葉なんじゃないかなと思えて、なんのかんの言ってエドの事をちゃんと分かっていたんだな、と思ったら嬉しくなった。

●門の錬成
「僕たちを錬成しろ。その時門は開く」
「私の命を代償にエンヴィーを門へ錬成する」
同じようなことをしているのに、何故アルは無事でホーエンハイムは死んだのか。
何故ラースの前に門があるのに、天井にも門があるのか?
この場合。門は錬成するものではなく、人体錬成を行うと現れるものだったのでは? という概念をまず捨てましょう。
書くと長くなるんで割愛しますが、ここでその定義を持ち出すと分けわかんなくなります。いや、なりました(笑)。

あの門は原作でいう心理の扉ではなくグラトニーのお腹の擬似扉と同じもの。
ホムンクルスを擬似門に錬成した、と考えるべきなのでしょうね。
ホムンクルスは人間じゃないから人体錬成に値しないのはテレビ版で証明済みですし。
画面を見た限りホーエンハイムは消滅しています(シナリオブックにもあり)。血の流れるエンヴィーの口元に彼の手足が見えません。
エンヴィーに殺されたとことでいうより、ホーエンハイムが自分の身体から大量の血を流すことで錬成反応を誘発させ、その結果身体を全て代価に(リバウンドで)持っていかれたと考えるべきなのでしょう。
同じようにアルはグラトニーを門に錬成。錬成陣の中央にラースという代価を置くことにより発動させたので、こちらはアルへのリバウンドはなし。
だから、天井に門がありつつ、ラースの前にも門が開いた。という二重の状態も有り得た。
理屈あってます?

●グラトニー錬成
アルがここで手を当てたあと、ゆっくり頭を下げてます。
それだけでアルの辛さとか伝わってきてねっ。好きなんですよぉ。

●「扉の中で起こりうる現象を突破し向こう側に達する」
向こうから帰ってきた鎧がぼこぼこの死体だったなんて事実を知らないから、無邪気にこんな事が言えるんだろうけど。
エッカルト自らが行こうとしているから、保証はあるのだろうと思って乗せたのだろうけど。
もしかしたら、本当にエドが邪魔だったんじゃなかろうかとつい思ってしまったり(笑)。
でも本当にこのシーンだけなんだよね。エドとハイデリヒが顔を見合わせて会話をするシーンて。
一度、喧嘩上等でお互い本音をさらしていればもっと分かり合えたのかもしれないのにね。

●「僕は僕だ ここにいる」
ともかくこの台詞に関してはやられた感が大きいです。
一番最初にこの台詞を知ったのって冬フェスで流れた劇場予告編で、一番お気に入りの台詞として監督があげていた時です。
この時点でハイデリヒというキャラクタはまだ伏せられていました。
その後、この予告編は公式サイトにて期間限定で流れました。忘れもしない。期間は2月9日まで。
翌日アニメ誌で一斉にハイデリヒの存在が公表されました。
まず、ここで一度目のやられた。
アルのそっくりさんということは、この台詞はハイデリヒのものかもしれないと気づき、監督のコメントを聞き直そうにももう期限切れでリンクは消滅。
その為のこの中途半端な9日という数字だったのか、と商売の上手さに唸った記憶があるんですよ(笑)。
だからこの時点では、アルかなハイデリヒかな。もしかしたらユニゾンで言わせるとかしたら面白いよね。
と友人と話したりしていました。
ところが、公開日が迫ったある日、芸能ニュースで流れた小栗くんのアフレコ風景が見事にこのシーン。
これが二度目のやられた(笑)。芸能ニュースの馬鹿ー、楽しみが減ったじゃないかって歎いてました。
だから、期待を煽られたあげく、もう期待はしてなかったんですよ、この台詞。
ところが、実際に画面で見てこの台詞を聞いた時。
「あっ」と思い出したのがアルのソングファイルの「ボクハココニイル」。
ハイデリヒがアルと同じことを言ってるっ!
CDは3月発売だったので、期間限定の予告も終了した後で、すっかり忘れてました。
まさかその為に発売日を変更したのでは? とマジ疑ったり(笑)。
アルが実際に作品中言っている台詞がなかったとしても、ファンなら、少なくとアルファンならこの言葉を知っている。
ユニゾンにする必要さえなかった。
ハイデリヒはアルではないけれど、魂の根っこの部分はきっと同じ存在なんだっ。
本当に私は、ハイデリヒに対して引いていて、アルに似てるのにアルじゃない。アルと全然違うじゃないか。アルを出せ~、とか(笑)。妙にハイデリヒを色眼鏡で見ていたのだけど。
この時、はじめてハイデリヒの存在を受け入れられた気がしました。
だから。多分、エドも同じだったんじゃないかと思えた。
このあたりは感想2にも書いてますけど。
ハイデリヒごしにアルを見つつ、でも、髪も目も声もしゃべり方も違う。
あ、そうかハイデリヒはアルじゃなかったんだっけ。
それの繰り返しだったのが最初の頃。
それから。アルに出会えたらアルの事ばかり気になって。
ハイデリヒごしにアルを見ることすらやめた。
そして、この言葉を聞いてはじめて、ハイデリヒの存在が目の前に見えた。
私は、ずっとエドと同じ目線でハイデリヒを見ていたのじゃないかと思えた。
この見解に関しては、ハイエドファンなら違うっていうだろうな。
でも私、アルファンだから、ね(笑)。

●「連れてって エド!」
ここのストーップモーションがすごく綺麗っ。
がっと出ていたスピードがふっと浮遊した感じで止まって、また更に加速するっ。
アニメとしてはベタな書き方なのかもしれないけど好きです。

●ハイデリヒの死に顔からアルへオーバーラップ
同じ魂を持つ存在(もう勝手に決め付けてます・笑)が意図せず協力してエドを帰そうとする。
ハイデリヒはハイデリヒに出来る全てをかけて。
アルはアルに出来る全ての力を使って。
ハイデリヒの望みを、まるでアルに託すように繋がるこのシーンが好きです。

(まだまだ続く予定)

あ、今回萌えがいっこもないや(笑)。

鋼映画の感想を書かれているサイトでIsolation Diaryさんが最近お気に入り~と思ってこそこそ覗いていたら、14日でもう映画感想は終わりなのだそうで。淋しいな~。

もうこれで「アニメのことをマジ語りするのキモイ」という自分からの罵声に耐える日々も終わりです。

だそうで(笑)。いや、分かります。
小説書くのとどっちがより恥ずかしいって、こっちかもとか思ったりするもの(笑)。
でも実はマジ語りって好きだったりするし。
どう読んでも見落としている部分に気づかず作品批判している感想を読んだりすると、「いや違うんだ」と思ってしまう気持ちが抑えられなくて、私はあともう少し書いてます。ラストまであと少し。

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