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2005/12/25

ガンガン2006年1月号 鋼の錬金術師 ネタバレ感想

本来、12巻の感想を書くべきなんでしょうけど(それ以前に劇場版の感想の続きはどうしたのよ)、まあ思い切り時期をはずしてしまったのでさておき。
ホーエンハイムとお父様を見比べてみると違いがよく分かる。
めちゃ更けてる、皺が多いよお父様の方が(そういえば、グリードがお父様と対面したけときふけたとか言ってったしな)。
で、逆にいつまでもふけないのがホーエンハイム。
そういう意味で先月号のあれからちょっと考えてることがあるんですよ。
つまり。あれだよあれ。
先月号に出てきた扉の向こうのアル。
あの子を無理やりこっちに連れてきたらこんな状態になるんじゃないかと。

自分を自分に錬成し直すのではなく、もう1人の自分を錬成したのだとしたらどうだろう?
アルの鎧を、錬成した人形(ひとがた)に置き換えて考えればいい。
まず、自分の魂の情報を与えた人形(ひとがた)を作る。
ロイがマリア・ロスの身代わりに作ったものを想像して貰えばいい。
ただしあれよりもっと精巧な奴を。これは人体錬成にあたらない。
そのうえで自分を錬成する。自分で自分を錬成するのではなく、もう1人の自分を。

エドとアルが人体錬成を行った時、アルの魂は母親らしきもの中に一度入り拒絶反応を示している。
自分と同じ魂の情報を持つ肉体があれば、肉体を失った魂はそこへ吸い寄せられるのかもしれない。
肉体は魂を求める。66の言葉だ。
拒絶反応があるかどうかは賭けだけれど死者を錬成したわけじゃない。
血の情報は正しい。自分自身だ。
自分自身の肉体が通行料に持っていかれてしまってコチラにないとしても、
もしそこにもうひとつ錬成した肉体が存在したならば、魂はそこに吸い寄せられるんんじゃないだろうか。
アルの魂が母親らしきものの中に入ってしまったように。

通行料として持っていかれた肉体は真理の扉の前に存在する。
この人体錬成は勿論ホーエンハイムとしては失敗だった。
通行料として用意した肉体ではなく、自分の肉体を持っていかれてしまったのが誤算だったのかもしれない。
もしかしたらこんな場合の保険としてあらかじめ肉体を用意していたと考えるのもいい。

そして再錬成。
今度はクセルクセスの市民全てを通行料にして自分を自分に錬成し直した。
開いた扉の向こうから自分の肉体を連れ帰る為に。
同じ魂なのだから連れ帰る事は可能、という理屈になる。
アルが今、鎧に魂のアルと、真理に肉体のアルの2人がいるように、ホーエンハイムが2人存在することも可能なんじゃないか?
真理のアルは身体が年を経ているけれど、鎧のアルの身体は変わらない(当たり前だ)理屈にも合う。
肉体のみのお父様と、魂のみで肉体が作り物のホーエンハイム。
勿論、本当は肉体と魂とを融合するつもりが、余計な肉体があるせいで、精神が肉体と魂を繋げられず二分化されたままコチラに出てきてしまった。

ちょっと裏づけ出来そうな事実がある。
「第三の目 真理」でググって引っかかってきたものにこんなのがあります。

裏面左側のピラミッドの上に描かれている「目」は真理を見通せる「第三の目」。「英知の目」とも呼ばれ、フリーメーソンの図柄と言われている。

お父様は真理を見通したもの。
そう、まさにお父様はホーエンハイムの真理くんにあたるのならこの第三の目を持つ存在というのも理屈に合う。
(じゃあ、エドが無理やりアルをつれてきたら三つ目になったのか? とか怖い想像はしないように)

さらに人体錬成した人間の数だけ真理の扉が存在するとして、お父様が本当に真理くんならば、人ではないお父様が人体錬成を行えたとしてもお父様の心理の扉と真理くんは存在しない。
つまり賢者の石は手に入らないということになるのではないだろうか。
すでに真理を手に入れているのだとしたら、やっぱり真理の扉を開けたがる理由が分からないのだけど。

そしてここからは完全に想像になるのだけど。
ホーエンハイムが長年かけていてもうじき叶うと言っていたい事。
今まで、トリシャの病気を治す方法とか考えていたのだけど。
お父様を元の真理の扉の世界に戻す方法だとしたらどうだろう。
自分の肉体をお父様から奪い返し、自分の魂の元へ引き寄せ精神で繋ぎ直す。
そのときもしかしたら、今まで止まっていたホーエンハイムの時はいきなり流れ出し死ぬことになるかもしれない。
それでももしもの可能性として、元の人間に戻れる方に賭けていたのかもしれない。
新しく戸籍を作り、トリシャと結婚する。
エドとアルが生まれた事で、そんな風に考えたのかもしれない。
トリシャの遺言は何だった?
「先に逝きます」。「先に」だ。
銃に撃たれても死なない人間と知っていたかどうかは知らないが、少なくともピナコばっちゃんから、ホーエンハイムが自分の若い頃から年をとっていない人だとは聞いているだろう。
ホーエンハイムは死なない(かもしれない)。そんな相手に「先に」と遺言を残しはしないんじゃないだろうか?
ホーエンハイムが逝く事が出来るようになるからこそ出てきた言葉なのではないだろうか?
さて。そうなるとお父様のしようとしていることも見えて来ないか?
ホーエンハイムの行動の阻止。真理の世界そのものの崩壊。

というのが今の時点での想像です。

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