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ガンガン2007年08月号 鋼の錬金術師第72話「白昼の夢」 ネタバレ感想

『ガンガン』を買ったのは12日です。ええ、店に行く時間が取れず早売りは諦めたものの。
どうせ帰りは終電になるのだからと、深夜1時のコンビニ入荷を待ちましたともっ。
おおよ、そこまでして買ったにも関わらず…………何故このタイミングで感想なのさ、自分。orz
遅くなった理由は、何度も何度も何度も、腐るほど書き直してたからです。
言いたいモヤモヤを上手く文章に落とし込めなくて悪戦苦闘っす。
先に謝っといちゃいます。
意味わかんネェよって方、いらしたらごめんなさい。
 
という事でネタバレ回避は終了。
 
ともかくまずは一言吼えてよろしいでしょうか。
アルーーーーーー!!!!!!
超カッコいい。もう、惚れた、めっちゃ惚れた。
もともと惚れてたけど、さらに惚れたからっ。

て、一言じゃねえのかよ。というお約束はさておき。
 
本当なら、アルはキンブリーの部下を前に、ブチ切れても良かったんだ。
肉体がひとかけらもない自分だってあきらめてないのに、何故死を選ぶ?
ふざけるな、肉体があるだけマシじゃないか。
そんな風にアルは怒鳴る事だって出来た。
なのにそうしなかった。
 
あの時アルは静かに怒っていたんだと思う。
自分と比較したのかもしれないし。
同じキメラでも生き生きとしていたマーテル達の死を思ったのかもしれないし。
ニーナのような不幸な子供を思ったのかもしれない。
それは分からないけれど。P901コマ目のアルは確かに怒っているように見える。
 
だからアルは、敢えて挑発したんだ。
空腹で腕ひとつあげらないと言う人を、怒らせ、挑発して。
振り上げられた手を、ここぞとばかりに無理矢理引っ掴んだ。
「ほら、まだ腕があがるじゃないか」そう2人に気づかせた。
誘導尋問だ。
 
実は。アルが目の前で死を選ぼうとしている人を説得するのは、これで3度目になる。
 
1回目は初めてのスカー戦。
エドがアルを助ける代わりに死を選んだ時。
どんなに叫んでもエドは聞き入れ無かった。
2回目は対ラスト戦。
ロイの死を告げられたリザはアルが盾になり逃がそうとしても動かなかった。
 
2人が今生きているのは、アル以外の人の手が入ったからでしかない。
「自分の非力のせいで人が死ぬのなんてもう沢山だ!!」そう叫ぶアルにとって。
これって自分の無力さを思い知らされた出来事なのだと思う。
何故、そう簡単に死を選ぶのかと。
 
彼らにだってきっと言い分はある。
元の身体に戻る為の努力はたくさんしたかもしれない。
アルよりももっと辛い思いをしたかもしれない。
でもそんな過去も、比較対象も関係ない。
大切なのは、もう本当に動けないのか、動かないのか、ただそこだけ。
 
何が本当の気持ちなのか。きちんと自分の意思を自分の口で言わせる。
そこに意味がある。
 
誘導尋問ではあったけれど。
あったからこそ、その言葉に嘘はない。
ちゃんとそこにあるじゃないか。そう自分に気づかせた。
心の中の本当の本当がどこにあるのか。
本当に、死にたいのか。それとも、元の身体に戻りたいのか。生きたいのか。
 
その言質を取ったからにはもう、相手がどんな理屈を捏ねても聞く耳を持つ気は無い。
 
アルの言葉には穴がある。
鎧の身体とキメラでは根本的に戻れる方法は違うかもしれない。その時、彼らの事まで背負い込む覚悟があったのか。
「何年かかろうとあきらめない」の台詞も、拒絶反応という時限爆弾を抱えた身体で、そんな悠長な事を本当に思って言ったのか。
答えはNOだ。
 
あれはハッタリに近い。
全て希望的観測で物事を言っている。美味しい事ばかり言っている。
 
でもそれの何が悪い?
 
クセル・クセスで、「誰1人失わない方法で、もし目の前で誰かが犠牲になりそうになったらオレが守る」と言ったエド。
イシュヴァール殲滅戦で「理想を語れ」と言ったロイ。
「馬鹿でごーまんなガキ」の言葉であっても、「理想とか奇麗事」は「それを成しなげたときそれはただの”可能な事"に成り下がる」事をエドもロイも、そしてアルも信じている。
  
元の身体に戻れるかなんて、本当の処、保障なんてない。
それでも。
最初に言質は取ったから。
彼らに「元の身体に戻りたい」という本心があったから。
だって諦めていないのだから。
  
ならば、目の前にいる彼らを死なせない、死なさない。
それがアルの覚悟なのだと思う。
「人を殺さない覚悟」を持つエドと対のように、きっとアルは「人を死なせない覚悟」で動くんだ。
その強い意思に、泣きそうになった。
 
絶対この子は元の身体に戻らなきゃダメ。
手前勝手だろうがなんだろうが言い切りたいよ。
こんないい子が元の身体に戻れない世界なんて何かが間違ってるっ!!!!
 
ふー、すっきりした。
 
鋼には、似たようなシチュエーションが繰り返し出てくる。
歴史は繰り返す、なんて言葉があるけれど。
3度目にしてアルが説得に成功したように、人は学習する生き物なんだ。
牛様はそんな事も書きたいのかな、とちょっと思った。
 
 
さて。最初に戻って。
 
 
■ちなみにこの時計ね アームストロング少将が貸してくれたんだけどね
壊れた時計を渡す少将イキだねぇ。
きっと部下達の目の前で、時計を壁に叩きつけるとかしたんだろうな(くすくす)。
こうなってくると見えてくるものがある。
エドとアルを要塞に留め置いたのは、何もメイ・チャンの事があったからじゃない。
その愚かさうかつさもひっくるめて、彼らを受け入れたんだ。
弟からの紹介状ではなく、自分の目で見て信用に足ると、初めから認めていたんだね。
 
バッカニアとの会話がカッコいいんだけど、あのシルエットがね。
ギャグにしか見えないのは、わざとでしょうか? わざとだろうな。
 
 
■話をまとめよう
忘れてました。そうだ。マルコーも見られたらまずかったんだわ。
 
 
■オジサンはこわい人じゃないヨ
まあ、得てしてこわい人ほどそういいますからな。かわいそうに。
 
 
■地下坑道を行けばいいじゃないか
キターーーー!!!
この為か? この為か!?
もしやこの為にいままで不必要に出番を獲得していたのか? ヨキ。
「炭鉱の町」が出てきた時、確かにあの話が思い出したけど。
こう来たか。
うわー、ここに来てはじめて役に立ったよ、この人。
あ、一応メイ・チャンを助けたり、スカーの影武者になったり。
一応は役に立ってたか。忘れてた、忘れてた。
 
 
■早く決めろ、そろそろキンブリーが来る
マイルズは少佐なんだから。
「よし、じゃあ、ウィンリィ嬢の提案に乗ろう」でもOKなはずなのよ。
なのに、本人達の意思をきちんと尊重する。
エドの少佐相当の地位と同格としても。
別にここまで折れてやる必要なんてない。
人としてすごくいい奴なんだけど。……そんな優しいと出世しないぞ?(笑)
 
 
■それ預かっといて!
雪山のピアスは凍傷になる、と前に真朱さまのブログ白き焔BLOGに書かれていたので、ウィンリィ登場の回でピアスをしたままのウィンリィに「あれ?」と思っていたのだけど。
ここで使うか!
本当に無駄がないよ、先生。
こんな小道具まで。しかも。
REDを買った人は知ってるよね。以下REDのネタバレの為反転。
あのピアスはエドとアルが贈ったものなのよっ。
贈る度、贈る度、嬉しいからってどんどんピアス穴を空けた莫迦な子なのよ。
呆れた兄弟が怒ってピアスを贈るのをやめたくらい。
ウィンリィってそういう子なのよ。莫迦で一途な子なのよ。

あの頃の能天気っぷりを思い出すとさぁ、ホント遠くまで来たよなぁ。
 
 
■キンブリーになすりつけてやろうか
不発。残念っ。
 
って私マイルズに恨みでもあるのか? 別に何もないんだけどなぁ。
どうもマイルズをギャグ要員として見ている模様。
 
 
■私を見下ろすな……!!
次に繋がる言葉はなんだろう。
「イシュヴァール人風情が」か?
 
キンブリーは今まで、ある意味どんな時でも冷静だった。
いや、正確には慇懃無礼か?
敵に対してさえ丁寧語を使っていた。
それは、敵を対等と思っているからではなく、自分が優位にあり気持ちに余裕がある事を示す示威行為であったと思う。
普段のキンブリーだったら「見下ろさないでいただきたいものですね」くらい言ったんじゃないの?
 
しかも、エドを動かす為の大事なコマ(ウィンリィ)諸共、スカーを殺そうとした。
ウィンリィが連れ去られれば、スカーを捕えるまで、エドはキンブリーの命に従わないかもしれない。
けれど、殺しでもしたらそれこそやすやすとエドが反旗を翻す事くらい分かっているだろうに。
 
完全に冷静さを欠いている。余裕がない。
キンブリーにとって、そこまで切羽詰まった状況だったか? そうは思えない。
スカー捕獲はエドからの申し入れであり軍の命令としては「抹殺してもいい」レベルだ。
(勿論軍人としてのプライドから、抹殺しなければ腹の虫が収まらない相手ではあるけれど)
マルコーが同行者ではなかった(と思わされた)以上、今すぐどうこうしなければいけない相手ではないはず。
前回の戦いの際に逃げざるを得なかった事がそんなに屈辱だったのか?
いや? 違うよな。
汽車の運転手が見つけた時、戦いによる死にゆく身体を満喫(?)していた。屈辱なんて感じていなかった。
 
「見下ろされる」という行為そのものが気に入らない、んだろうか? それもあやしいのだけど。
でも、前号のスカーの元へ向かう時点ですでに、険しい顔をしているんだよね。 「……急ぎなさい!」って。
そこが気になる。

ブリッグズ要塞では、少将は中央に呼び出され、中央の者が要塞から来ている。
それがキンブリーの采配によるものだとしたら、スカーによって計画を狂わされ、ウィンリィの不在によりエドを使いづらくなった今、キンブリーにとって手詰まりな事態が起きてるんじゃないんだろうか?
このあたり、キンブリーの動向がまったく謎。
  
 
■凍傷にもならない疲れない人間ならここにいる
初めて、じゃないかな?
アルが自分を「人間」て言ったのって。
ただ単に、機会がなかっただけかもしれないけれど。
こんなささいな一言が嬉しい。
 
 
■ボクの肉体が……魂を引っぱってる…?
バリーの拒絶反応は、バリーの魂を定着させた鎧の身体「66」に起きたわけじゃない。
別の魂を無理矢理押し込んだバリーの生身の身体に、拒絶反応が起きたんだ。
「魂」は「鎧の身体」を拒絶していない。
「血の通った肉体」が「魂」を拒絶したんだ。
 
「真理」が結局の所何かはよく分からないけれど。
扉の向こうの「アルの肉体」に「誰かの魂」が入っているわけじゃない。
ならば、あれは拒絶反応ではなかったんじゃないんだろうか?
違う血液型同士で凝固し拒絶することはあっても、シャーレにのった血液はガラス相手に拒絶反応なんて示さないように。
 
母親の人体練成を行った時、真理の扉の向こうで、アルが手を伸ばした先にいたのはアルだった。
今度手を伸ばしてきたのは、真理の扉の前にいたアル(それともあれは扉の中と見るべきか?)
一瞬だけど、確かにアルの目から光が消えた。
「肉体」が「魂」を引っぱったんだ。
 
もしあの手を掴んでいたら、魂ごと真理の扉に引っぱられたんだろうか?
そうしたら? 本人しかあの肉体を迎えにいけないのなら。
代価を持たないアルに帰り道はない。
二度と真理の扉から戻ってこれない事になる。
頼みはエドとの精神の混線だけだ。
 
気になる。気になるのだけど。次号は・・・。
 
次号の舞台は中央だろうか?
アームストログ少将が中央に呼び出された事もあるし、次号ロイ活躍の伏線だろか?
 

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コメント

りほ様っ!
りほ様のアル語り、も、そのまんま私の言いたいことでして、画面の前、握りこぶしで読んでおりました!
アルは本当に、いい子だよう~!!
アルは鋼におけるもう一人の主人公。真っ直ぐで優しくて強い。荒川先生にとっての「理想の少年」だと思います・・・!

それから拒絶反応は肉体側のみの話。私も同意です。
ここのアルの誤解は、あとで解くかな?物語り上誤解したままの方がスリリングだからこのまま行くかな?

いよいよクライマックス近し!って感じですよね。続きが怖くもあり楽しみでもあります…。

歌猫さま

アル語り……。ひ、否定出来ない(笑)。
歌猫さまの感想も読みましたよ~。
あそこまで、端的にまとめられるコツを教えてくださいっ!!
 
歌猫さまの感想は、実はアップ前にちょっとさわりだけ読んでいたんです。
「うわー、先を越されたっ、同じような事を書いてる!」と思って。
アップ前に読んだら絶対引きづられそうだったので、慌てて退却しました(笑)。
 
アルはホントにいい子ですよねっ!!!
「理想の少年」なんだけど、それが際立って見えず鼻にもつかないのは、その外見から、子供だという事を見過ごされてしまうからなんでしょうね。
元の身体に戻ったらきっとモテモテですよぉ。しかも今回の誘導尋問の上手さと言ったら!
タラシの要素十分っ。絶対自分から告らず、相手から告らせるんだわっ(誰を?・笑)。
 
拒絶反応については、もう藁をもすがる気持ちで。
自分でも理に適ってるのか、屁理屈なのかワケ分からず書いたので(笑)。
歌猫さまに、同意いただけて嬉しいですっ。

久しぶりに「マンガ夜話」(2005年3月)を見たら。「3年後に終わる」と言う話が出てきて。
あの時には遠くに感じていたんですが、あれからもう満2年が経ってしまったんですよね。
続きが気になるけど、終わって欲しくないっ。贅沢な悩みです(笑)。

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