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人柱の条件から見えてきたもの(10月号ネタバレ)

考察の場合、大抵書く時は何も考えてません。
あ、今何かが引っかかった気がする。腑に落ちてこない。もやもやする。何だろう。何が気に入らないんだろう?
というところから私は始めます。
だから。
計算式を解いているようなものなので、書いてる最中は、どんな結論に辿り付くのか、自分でも分からない状態で書いてます。いやマジで。
 
とりあえず。
メイチャンの言う「地中にたくさんのうごめいている感じ」というのが。
お父様があの背中の管で、賢者の石を地中に供給していると仮定したうえでの考察です。
それ事態に誤りがあった場合は、以下の考察は全て パア です。

 
 
1.地殻変動エネルギーを使わない あるいは 賢者の石(仮定)を使った錬金術
 
そもそも、地殻変動エネルギーによる錬金術は存在しているのか?
 
■賢者の石のエネルギーを地殻エネルギーと偽っている場合
メリット
・国内の錬金術師の力を自由に操れる
デメリット
・賢者の石が減る
 
錬丹術は、山の頂きから噴出した後地下へ入る地中を潤す力、龍脈を使う。
「気」は万物のものに流れている。地中だけではない。
もし地殻変動エネルギーなど存在せず、龍脈そのものの存在を封じる為、賢者の石のエネルギーを供給しているのだとすれば?
 
■龍脈の情報を封じ、賢者の石を使わせている場合
メリット
・国内の錬金術師の力を自由に操れる
・錬金術は地からエネルギーを供給されるという固定観念を植え付け、万物の気の流れから錬金術を使えるという思想を遠ざけられる
デメリット
・賢者の石が減る
 
こう考えると。
地殻エネルギーを賢者の石と偽ったとしても得るものは少ない。
地殻変動エネルギーによる錬金術というものはそもそも存在せず、賢者の石によるエネルギーと偽っていた、と考えるのが妥当のように思う。
それにしてもこんなメリットの為に動く意味が…。
 
 
2.人柱とその条件
真理の扉を開けた者の特徴は、手パン錬成と身体の一部を持っていかれている事
さてどちらが重要なのか。
 
アルの手パン錬成を見て、ラストはアルが真理の扉を開けた事を知った。
逆に言えば、アルが鎧の身体が持っていようと、真理の扉を開けた事の判断基準にはしていなかったということ。
つまりは、手パン錬成でのみ判断しているということだ。
それは、手パン錬成がどのようなものか、知っているということではないのか?。
手で円を作り、肉体が構築式になるということを、彼らは知っている?
 
錬成陣の基本は円
円は力の循環を示し そこに構築式を描く事で力の発動が可能となる
力の流れと法則を知ることで あらゆることに対応できる
相手の力の流れを知り それを利用して相手に返す
それもまた力の循環
 
だから手を合わせるのは、円を描き力の循環を表している。
 
6巻でのイズミのセリフだ。
 
アームストロング、グラン、コマンチの錬成陣は円を描いていない。
アメストリスの錬成陣は必ずしも円である必要はないということだろう。
円のない錬金術に力の循環は存在しない。
力の流れも法則も知ることなく、構築式は描かれ、練成は発動する。
 
(イズミとエドとアルの錬金術が錬丹術に近いと前に書いたけれど、訂正しよう。
手パン錬成が出来るということは、どのような流れにでも対応出来るという事じゃないのか?
地中に蠢いているものがあればその流れを知り利用出来る。それが今のエドたちの状態。
けれど、龍脈の存在を知れば、その流れにもまた対応出来るという事じゃないんだろうか?)
 
真理の扉を開いた者が手パン錬成が出来るのではなく。
力の循環・力の流れを理解し、錬成陣に円を使う者が、真理の扉を開いた時、手パン錬成出来るようになるのだ。
人柱候補の選出に、ロイと、マルコー、キンブリーの名が挙がっているのも理屈に合う。
彼らの構築式は円で囲まれている。
 
 
そうなると、ここで問題が発生する。
 
 
3.東の賢者は誰なのか?
クセルクセスでホーエンハイムが唱えていた錬金術は「全は一、一は全」だった。
イズミの錬金術と同じだ。
ならば、力の循環についてもまた、同じ理屈を伴っている可能性は高い。
 
クセルクセスの錬金術もまた、力の流れとその法則を知る必要があるのではないだろうか?
クセルクセスの錬金術を発動させるのなら、クセルクセスと同じ錬金法を身につけていなければならない、というのは道理に適っている。
少なくとも、アームストロングや、グランの、円を描かない錬金術では無理なのだろう。
ここで矛盾が生じる。
 
ならば、そもそもお父様は東の賢者として、何故「全は一、一は全」の教えを広めなかったのだろう?
 
アニメのように、ダメと言われれば余計気になる、という人間の心理を付くというのは無理だろう。
そもそも前提とする知識が存在しない国で、イズミのようにその知識に辿り着けたのは、錬金術師に師事しなかった、大自然の中で極限状態に追い込まれたなどによる、ほんの偶然でしかなかったのだから。
同じ事をしてもその知識に辿り着ける保障はない。
ならば、あえて偶然性に頼る理由が分からない。
 
例え体感しなければ得られない知識だとしても、エドとアルのように、まず言葉を与えて状況を作り方向を示唆することで、充分人柱候補を生み出す確率は上がるはずだ。
なのに何故、円を使わない錬金術も有りとして広めたのだろうか?
 
ならば。
ホーエンハイムが東の賢者なのだとしたら?
 
まだ、東の賢者が何者なのか決定付ける要素は提示されていない。
 
クセルクセスの人体錬成の練成陣を葬る為に。
ホーエンハイムは、すでに錬金術が伝わっている国を巡り、クセルクセスとは敢えて別の錬金術を教えたのだとしたらどうだろう? 
東には、地殻変動エネルギーを使う錬金術を。
西には、龍脈を使った錬金術を。
 
家を焼いて過去を隠そうとしたエドに「分かるよ」と言ったのはそういう意味だったんじゃないんだろうか?
国を滅ぼし全き人間を作る人体練成の錬金法を隠さなければいけないという大義名分の為に、クセルクセス崩壊の理由を闇に葬り去ろうとした自分に重なったからではないのか?
 
グラトニーが作られたのはラースの前、賢者が現れたずっと後だ。
あれは葬り去ったのではなく、クセルクセスを実験場とした際に偶然飲み込まれただけかもしれない。
お父様は、人柱に自力で人体練成を行わせたい(=真理の扉を開かせたい)のだから、わざわざ隠すというのもおかしな理屈だ。
 
だから、お父様はラースを使い国家錬金術師の制度を作った。
国家錬金術師には潤沢な研究費と、独自の専門図書館での資料閲覧が保障される。
そして、軍属には査定がある。
円の必要性に辿り付く為の資料を与え、誰がどこまでたどり着いたか即座に知る事が出来る。
(査定を軍属だけに固定したのは、軍内の国家錬金術師に研究の余裕などあるはずもない為戦闘員としてのみ活用するつもりだったからか?)
そういえば、ホムンクルスたちにはウロボロスのマークがある。あれもまた円。
ウロボロスは復活と再生、生命の循環を司るシンボルだ。
 
東の賢者は350年前、円を必要としない方程式を確立させた
だが本来地殻変動エネルギーで錬金術は発動しない。だから。
その為に錬金術を増幅させる賢者の石が地中に必要だった。
 
ホーエンハイムが賢者の石を地中に注いでいるシーンは確かにある。
あれがはじめてだった、あるいはあれは一度きりの行動だったとは、どこにも描かれていない。
 
 
 
ということで。
ここで、冒頭の大前提がそっくりひっくり返ってしまいました(笑)。
 
あれは単に回避文のネタが尽きたんで書いただけであって、ホントに何も考えずに書き始めたらこんな事に orz
あまりに綺麗にひっくり返ってしまったんで残しときました(笑)。

 
マユツバくさいのは百も承知。
ミスリードに乗らされている気が……しなくもないわな。
でも、お父様が賢者の石を供給する事の利点がほとんど無い事を「1.」で述べただけにもしかしたら、と思わなくも無い。

 
とりあえずこれを前提とすると、どうして自分で人体錬成の練成を行わず、他人にさせようとしているのか、浮かぶものがある。
  
  
 
4.人柱の必要性
お父様が欲しているのは、クセルクセスの錬金術
力の循環を知る者による錬金術だ
クセルクセスの練成陣の示す「当たり前の人」とは、術者を指しているのか、
対象者を指しているのか、賢者の石になるものを指しているのか?
自分ではなく、人にやらせようとしているということは、
術者が「当たり前の人」を指しているととるべきか?
 
「一が全を含まなければ全は無なり」
これが引っかかる。
 
「全てのものは一から作り出され 全てのものは一へと帰って行く」
つまり。
世界は万物によって構築され、世界は万物のそのひとつひとつに還元されていく
人が死ぬとやがてバクテリアに分解されるように、大きな法則や流れは、どんなちっぽけな存在にも還元される
大きな力の流れに無視されたものは存在しない。
万物によって世の理は生み出され、その理は万物に還元される
 
「一が全を含まなければ全は無なり」
大きな流れに逆らった存在は、大きな流れに還元されない
食物連鎖から外れたものは、大きな流れの恩恵を受けられない
 
つまり、お父様は体内の賢者の石を使っての錬金術は可能だが、クセルクセスの錬金術は使えないのではないだろうか?
あの人体錬成の陣を、お父様は発動させることが出来ない。
だからお父様は人柱を欲しているのではないだろうか?
 
 
ただ、こうやってひっくり返すと、これはこれで、別の問題が発生するんですけどね。
お父様が賢者の石を供給していると思った大きな要因はあの背中の管だ。
 
あの地中のものがホーエンハイムによるものだとしたら、ではあの管は何なのだろう?

 
 
5.お父様の背中の管
お父様が、一瞬にしてアメストリスの錬金術を使えなく出来たのは何故なのか?
 
もしお父様があの管から賢者の石を供給しているのなら、理由が付きそうな気がしていたのだけれど。
よく考えてみると。
管から離れた位置から賢者の石の供給をストップできるなら、逆に供給だって管を使わずとも出来るのではないのか?
逆に賢者の石を吸収しているという考えも、同じ理由で不自然さが残る。
極論になるが、自分の賢者の石なら触れずとも自由に扱えるなら、賢者の石を核にしていたグリードが離反した時点で、触れずとも彼を殺す事も出来たはずという理屈にならないか?
それが出来ない以上、手持ちの賢者の石であろうと遠隔で操作出来るものではない、と考えるべきではないのか?
ならば、地下の賢者の石は、ホーエンハイムによるものと考えても支障はないし、お父様が地下の賢者の石をどうこうしたのではなく、新たにお父様の体内の賢者の石によって錬金術を発動させたとみてもおかしくない。
 
管の中身が賢者の石である必要はこれでなくなる。
では何の意味が? と問われるとこれが困るのだけど…。
 
これについては、まだ考え中
 
 
おまけ
「賢者の石」は何故「賢者の石」という名称なのか?
文字通り、「賢者」の「石」だからじゃないのか?

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