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鋼FA第1話「鋼の錬金術師」感想4

感想3の後日談かつ、感想2の補足的なものになりますが。

音だけで聞くとここまで鮮明に分かるのなのに、絵を見た時は気が付かなかったこの作りに。
わざと絵で目くらまししているんじゃないのか? そう思ったら思考が暴走しだした。
 
台詞の中に何度も何度も「エドワード・エルリック」、「アルフォンス・エルリック」は繰り返され、「大総統」の方が自然なのに敢えて「キング・ブラッドレイ大総統」と呼び、「マスタング大佐」で十分なのに「ロイ・マスタング大佐」と呼ぶシーンを作る。アームストロング少佐や、ヒューズに自ら名乗るシーンを与えている。

しごく1話らしく、キャラクター紹介に関して言えば、耳からの情報は常に視聴者に対し、誠実に振舞っている。

なのに、鋼世界のキーワードに関しては、一歩間違えれば一見さんお断りになりそうな情報の洪水が押し寄せる。
錬金術って何が出来るの? 機械鎧って何? 何故アルは鎧の身体なの? 賢者の石は? 人体練成って? 禁忌って?
何も釈明していない。何故エドがあれほど賢者の石に執着しているのか、何故ロイが雨の日は無能なのかも分からない。そりゃ視聴者は怒るだろう(笑)。
 
1話は客寄せ。
ドラの大きな音で人を振り返らせるように、ただそれだけのものとして配置してある。
目を惹きさえすれば、内容なんて理解できなくていい。多分そのくらい割り切って作られていると思う。
  
原作が、エドの「持っていかれた」をアバンに使用し読者の興味を惹いたところで、いきなりポンと15歳まで話を飛ばし、その話数内でアバンの回答を示したのに対し。
水島版も、原作と同じ。ただ尺の問題もありOPを最後に流し「30分のアバン風」に仕立てた(DVD-BOX内ビデオコメンタリーにて言明)のに対し。
入江版は真っ向勝負で、1話をまるまる「30分のアバン」に仕立てた。だからそこにキーワードの回答は書かない、書けない。

それによって視聴者に見切られてしまうかもしれないのだから、かなりの冒険だと思う。
でも見続けさえすれば、2話からは原作準拠の物語が始まり、キーワードについての説明は始まる。
 
だから。別に1話のエピソードは忘れて貰っても構わないですよ、とそんな顔してこの1話はちんまり収まっていくのだろう。
いっそ、積極的に忘れさせるくらいの腹積もりで。

そして、視聴者が1話の存在を忘れた頃、このアイザックの行為の真意とその裏にある物語が語られる事になり、1話がただの客寄せの30分アバンなどではなく、巨大な伏線だった事に気付くんじゃないだろうか。

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