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鋼FA第11話「ラッシュバレーの奇跡」感想ネタばれあり(原作ネタばれ含む)

ネタバレ回避文です。ちょっと今回は形式を変えて、一番書きたい感想だけ絞って(絞ってこの量??)、あとは箇条書きにしてみました。
かなりサクサク書けそうな感じ? これで時間短縮出来るといいなぁ。
ということで感想です。
 

今回は原作3話分って事はもう予告絵で分かっていたので。
実のところ、話を流すのでいっぱいいっぱいだろうなぁと思っていたんですよ。
 
案の定、マシンアームレスリングは無かったし。
ここら辺、水島版でも変えられてしまってたから原作話が見れるかなぁとちょっと期待してたんだけどね。
山で錬金術使いたい放題なのは、一個人の理由で人様に迷惑をかけない作りになったので、それはそれでありかな、と思ったのだけど。
パニーニャがどうやってカルバリン砲の衝撃を逃がしているのかとか、なんで後に吹っ飛ばないのかとかは目を瞑るとしても、カルバリン砲を街中で使っちゃダメでしょ。やっぱり。
カルバリン砲って艦隊向けの大砲なのよ。人に向けたらいけません(笑)。

結局、パニーニャが銀時計をスってどうやって換金するつもりだったのかも出なかったりね。
山道を横切る道を練成したのだって、あんな連続したものを作ったら回りの地面がどんどん凹んでいくのに質量足りるんだろか? って首をかしげたり。
 
でもさ。
こういう突っ込みって、水島版の時にもやってたなぁって。最近思い出してきたよ。
バカだなあって思いながらついつい見入っちゃうの。
話の根っこがきちんと描けてさえいれば、こんな事、瑣末ごとって思えちゃうんだよなぁって。
ウン、なんか最近あの頃の事、思い出してきたぞっ。


なんつうか。
不覚っていうよりやっぱり迂闊っていうか。
ラッシュバレーの話は全編覚えてたし。何度も読み返してきてたし。
全部が全部、話の隅から隅まで手書き文字の台詞だってあらかた承知してたのにさ。

泣けたのよ。

今回の話って、そんな悲しい話ってわけじゃないし、大感動の嵐っみたいな話じゃないじゃない?
本来っ。

なのに。
パニーニャを説得するウィンリィとか。
ウィンリィがお産に立ち向かう様子とか。エドとアルの無力さとか。
頑張れっていう掛け声とそれに答えるウィンリィの表情とか。
人間が1人生まれてくるっていう様子とか。

そんな些細だけど、本人にとってはひとつひとつが一大事の物語に。
すごく、心が揺さ振られたんだよねぇ。
あーもー、年寄りは涙もろくていかんよ。


アルがサテラさんのお腹触ってみてもいいですか? って聞く場面。
あれ、原作ではエドだけだったんだけど。
アルが触って「うわぁぁ」って感動しているのを見て、いいなぁって思った。
触っても何も分からなくて却ってショックを受けるんじゃないかとか、見ている方が一瞬はらはらしてしまったんだけど。
もっと単純にアルは感動してた。

アルにはもともと、人の身体の時の感覚が今でも残っている。
ファントムペインのようなものだと私は思っているんだけど。
例えば、殴られても痛くないのにとっさに腕で庇ったり。
涙が出るわけでもないのに顔を覆ったり。
呼吸をしているわけでもないのにびっくりした時に息を呑むような仕草をしたり。
人の身体だった時の感覚が条件反射として今でも出てくるんだと思ってる。
だから「お腹に触みてもいいですか?」って言ったのも、自分の鎧の身体の事とか感覚が無い事とかまったく頭にないまま言っただけだと思うのよ。

でも。

例えば、古い建造物を見た時、触ってみたくならない?
新撰組屯所の旧前川邸だったかなぁ。刀傷の残るそれに観光客が触るあまりゆるく凹んでしまってる柱があったと思う。
別に触れたからって歴史の何が指先から物理的に伝わってくるわけじゃない。
でも、ただそこにあって、自分が触れられる距離に今いるっていう事実に、ただただ感動する。
触れる事に意味があるんじゃない。触れる事が出来る事、が心を揺さ振るんだと思う。

猫を抱き上げた時の、あの暖かさとか、お腹を通して腕に伝わるぐるぐる唸ってる振動とかも。
アルにはきっと分からない。でも。
小さな命が自分の手の中で静かに息づいているその姿は目には見えるから、だからアルは猫を抱き上げるんじゃないかな。

人が1人この世に生まれるって事も神秘だけど、アルの存在自体も神秘に見えてくる。
アルのあの身体を通してはじめて、人が本来どういう生きものなのかが色々見えてくる気がする。


あとはなるべく端的に。どこのシーンか詳細は飛ばしてるので分かりづらかったらごめんなさい。一応時系列通り並べてます。

・エドがもみくちゃにされるてひん剥かれるシーン。「そこはダメ」ってドコですか?(笑)
 
・エドの筋肉の付き具合いいなぁ。 しかもエドのへそがっ! って位置高すぎじゃん!(笑)
 
・そしてパニーニャはやけにナイスバディになってた!!

・カゴの鳥にするって事で、安直に鳥カゴを練成しちゃうアルの発想好きよ。女の子相手なんだもん。エドみたいに(アニメではなかったけど)猛獣系の檻を練成するなんて発想は論外なんだろうな。これだから天然タラシくんってば(笑)。そして誰も持ち上げられないってのに持ち手の輪っかまできっちり練成するディティールへの拘りも好き。きっちり原作通り。スタッフGJ。

・アルの「待ってたよ」がこう来るとは思わなかった。原作絵からもっと低い声を想像していたんだけど。二人ともしょうがないなぁみたいなニュアンスが可愛いかった。

・エドの「錬金……術師だ!」はもっと低く原作通り繋げて言って欲しかったなぁ。

・朴さんが前にインタビューで言っていた、ドリフのコントみたいにすべるやつって今回のアレですかね。アルの頭が後から転がってくるのが雰囲気あって良かったなぁ。

・「兄さん 大きい」に ナニが? って突っ込みを入れるのはダメですか。そうですか。(爆)いやしかし朴さんノリノリだよなぁこの演技。

・ミジンコエド可愛いっ。前にミジンコが好きってくぎみー言ってたからさぞかし喜んだ事でしょう(笑)

・エドの首根っこ掴んで引きずるアル。まるでライナスの毛布を引きずっているみたい。そうだよね。やっぱり手放せない大事なもの、なんだよねぇ(爆)。

・「うーん」って考えてから過去の話をするパニーニャ。いいなぁ。どぎつい内容をどう言えば明るくさらっと聞いて貰えるか考えてから話してる。それだけでパニーニャが基本的にはいい子だっていうのが分かる。

・「あいつならこう言うわね。「等価交換だ!」って」カット。ここまで来たらやっぱり確信犯だな。ともかく今期、この世の摂理としての等価交換って言葉を一切言わせてない。會川さんは「世界は等価交換じゃない」を命題に掲げていたから逆説的に物語中では嫌ってほど「この世は等価交換」って事を出していたけど。今回はそもそもそんな摂理存在しないでしょって処から始まってるってことかな。

・「その両足で!」。エドと同じような事言ってる。このウィン好きだぁ。ここでまず泣けたのよ。うん。ウィンリィはやっぱりエドの幼馴染なんだなぁ。

・「馬?」 やっぱり馬ネタはやるんだ(笑)。ここの豆みたいな目のエドがかわゆーて。

・「生まれる」騒ぎ、2回は冗長だなぁ。なら破水ネタ持ってくれば良かったのに。と思ったけどパニーニャはウィンリィと話してたわけだから難しいか(さすがに男の子に破水シーンはねぇ・・・)。

・「みんなで協力して 赤ちゃんをとりあげます」BGMと相まって感極まるし。

・「胎括ってください」カット。好きな台詞ではあったのだけど。これって一歩間違えれば失敗しても覚悟してね的ニュアンスがあるのよね。そう思うと仕方ないかなあとも思ってしまう。

・「あいつの知識と度胸に任せるしかないんだ」。自分の気持ちがどうこうじゃなくて。旦那さん相手なんだからもっと考えてあげなきゃ可哀想だよ、エド。ウィンリィなら大丈夫的ニュアンスで言ってあげてもいいのに。この辺りは原作通りパニーニャ相手の方がスムーズだよなぁ。

・「テンパってるウィンリィが「頑張れ」って言われた時の表情がいいの。不安がまったくないわけじゃないけど頑張る、みたいな。ここでも泣けた。

・こういう処っ入江版の肝だなぁ。「俺は無力だ」。物理的には練成速度さえ速ければ橋渡しは不可能ではないはず。橋錬成失敗シーンを失くす事で、錬金術師として至らないという意味を排除し、エドワード・エルリックという1人の人間が至らないって意味にすり替わってる。錬金術に頼らず人としてきちんと立てなければいけないとか、錬金術だけでは人を幸せに出来ないとか多分そういう落とし処を考えているって事なのかな。そういえばイズミも普段は錬金術使わないもんなぁ。

・まあ、まあ、アルフォンスさんてば。どさくさにまぎれてエドを抱きしめてませんこと?(笑)

・「神サマに祈る」カット。本当に神様に縋りたい時ってどうこう前置きする前にもう祈ってしまってると思うのよ。だから原作ではやっぱりどこか冷静な意識を置いているんだと思う。そういう意味では(原作より冷静さを欠いたエドには)この改変もありかな、と思う。

・耳を塞ぐエドと、手を組んで祈るアル。性格の違いが明確に出ていて好き。エドの表情にあれ? って思った。原作と違う? アニメだとステラさんのうめき声が聞きたくないって風に見えたんだけど。原作だとこの緊迫した空気が早く終わって欲しいってニュアンスかな。

・「バカヤロ アルにも言ってないんだぞ」怒ってるのに許してる。この声音がすごくエドらしいっ。

・エドが引っ張ってじゃなくて。エドの腕を支えに立ちあがってるよね、ウィン。エドの腕ほどんど力入ってないもん。なんだかんだで、腕一本で女の子1人支える力はついてるんだよねえ(そういえばこの回のエド、筋肉はしっかりついてたしな)。しかしエスコートするように腕を取ったままって何か変くさい流れだなぁ。

・家を燃やすシーン、OPのエドとアルの位置が逆ですが、何か?(爆)。泣くウィンに笑いかけちゃうエドの強がりが好き。原作の「昔っから泣き虫なのは変わんねえな」が。その笑みだけで伝わる。のわりにエドの台詞がとまどってる風でスムーズじゃないなぁ。現時点での台詞と合わせる必要があったんだろうけど。なんか微妙。なら原作通り次回からの回想シーンに持ってくればいいのになぁ。

・「そっちの跳ね返りもな」原作カットし過ぎで分かりづらいって思われそうだなぁ。でも。この台詞だけであんな笑顔を浮かべるパニーニャを見えれば色々想像出来ちゃう。ドミニクはここまで一言もパニーニャと口をきいてない。だからスリを悪いと思わないパニーニャをドミニクさんはただただ沈黙で怒り諭してきていたのかもしれない。だから。パニーニャの改心を知り声をかけた。だからパニーニャはあんな満面の笑顔を浮かべた。そんな風にだってちゃんと受取れるんだよね。

・アルが手を差し伸べなきゃ兄さん落ちてますってばっ。なのに当然のように身体投げ出しちゃって(笑)。愛だよ、愛っ(爆)。

・汽車が遠ざかっていくこの構図がすごい、いいのっ。カッコいい。好きっ!!

・1拍あけて「まかしておいて」と応えるウィンリィ。覚悟の大きさが出ていて好きだぁ。

脚本=菅正太郎
演出=佐藤清光
絵コンテ=石平信司
作画監督=飯島弘也・五月一二
(おや? 雑誌掲載では作監は飯島さんの名前だけだったぞ?)

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