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鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック 外伝「長い夜」感想 ネタばれあり

ネタばれ回避文です。
やっと感想が書けるっ。もうずいぶん前に下書きは終わっていたんだけど。マンガの感想や、アニメの感想やらでなかなか書きあがらずこんなタイミングにぃ……。
他にもいろいろ鋼関係で書きたい事や、やりたい事が山のようにあるのに、無理っぽいよなぁ…。

ということで感想です。


この話ってどのタイミングなんだろ?
ベッドで眠るエドの顔は青ざめていて、ロイに会う前みたいに見えた。
でも、アルを気遣う様子は、ロイに会った後のようにも見えた。
だけど、手足に機械鎧は付いてなくて、捜していた時のは仮の足だった。

「ついこの間まで、夜は兄さんと錬金術の話や将来の事を語りあって…」は11巻。
ウィンとアルの回想シーンで出てきた台詞。
ウィンがエドの額のタオルを変えに来た時に、床に座り込んでいたアルとの会話から。

ってことは。
術後、エドが熱に魘されていた頃、まだ機械鎧が出来上がる前がやっぱり妥当なのかな。


エドが機械鎧の装着を決め前に向かって歩き出したのに、自分には何もなくエドに取り残されたような気持ちになっていたのかもしれない。

気持ちは今でもまだ人間の身体だった頃のままで、川にはまればとっさに「「冷た」い」と言ってしまう。
髪をかきあげようとして、手が空を泳いで髪を切った事を思い出すような、まだ感覚が抜けないさまが、分かり易くもせつない。
兜をとって空洞の自分を見せる自虐的な行為とか。デンへの八つ当たりとか。


アルだって最初から鎧の身体を受け入れていたわけじゃなかったんだ。
なら。
アルはこの時、本当にエドを恨んでいなかったのかな?
ピナコに促されるまま、もしエドが本当にあの時アルに聞いていたら、「恨んでる」そんな答えが返ってきた可能性だってあったかもしれない。

それでも。まだ痛い手足で、慣れない足に義足を付けて。
痛覚のないアルに「アルに比べたらこんなものちっとも痛くない」って。
そこまで他人の事を思いやれるような台詞、10やそこらの子供が言えるわけないじゃんって思いつつ。
でも、エドだったらやっぱり言うかもしれないと思ってしまう。

一生懸命アルの表情を読み取ろうとしているのが可愛い。
アルは置いてきぼりにされたわけじゃない。
デンがアルの隣りに寄り添って座ったように、みんながアルに寄り添い隣りにいてくれる。
その様子とね、「身近すぎる人々への感謝」というやつ、なんてちょっと珍しく捻くれたアルの物言いがテレ隠しなのが可愛くて。

アルはもともと、物分りのよい優しい子だったわけじゃない。
みんなの物分りの良すぎる(=鎧のアルを素直に受け入れる)優しさが、結果として今のアルの優しさに繋がったんだ。


アルの気持ちを表情から察してあげる事は出来ない。
努力しないと分からないし、努力してもやっぱり分からないものは分からない。
でも。
「その鉄面皮では表情が分からないから、言葉で伝えてくれ」なんて、エドは言いたくないだろう。

「恨んでいるか」と聞いて「是」と返されたらと思うと怖くて聞けない。
でも「そんな事ないよ」と返されても、それが本当なのか隠しているのか、その表情から察してやることは出来ない。
だから余計に言えなくなる。

今だって。
自分の身体が時限爆弾のようなものと気付き気を揉んでいるアルを観て即座に何があったか気付き、かと思えばプライドに乗っ取られたアルの様子がおかしい事には気づいても「反抗期か?」なんてトンチンカンな方向に行ってしまったり。

エドはアルが元の身体に戻るまで、アルの気持ちが見て取れるようになるまで、その質問は出来ないんだろうな。

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