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ガンガン2010年7月号 鋼の錬金術師第108話「旅路の果て」ネタバレ感想 その1

全部書きあげるまでにどうやらすごーーーーく時間がかかりそうな予感がしてきたので。
書けた分から感想小出しで行きます。
ただし、読み違えてたと気が付いて時点で、場合によっては一度あげたものに修正入れていくかもしれません。
なんつうか、気ままに順不同で書くかも。
  
ということで、感想1弾目行きまーす。
 
 
・「一番脆いボロ炭に変身してやらぁ!!!」
そう来たかよっ。やられたっ。
炭素の特性何てわかっていたはずなのに。
本当に目の前のものを使って戦ってるよなぁ(ゆうきまさみとの対談でそんな話があったよね)。
これでもろもろになった処にエドがとどめをさしてエンド? と思ったけど。
硬化って一瞬で出来る事じゃないんだよね。
  
  
  
・「なんも要らねぇや」
ホムンクルスが、それぞれの罪の名前に絡めた死を迎えていく中で、では強欲のグリードはどのように死んでいくのかと思っていたらっ!
強欲ゆえの渇えではなく、一番欲しかったものが手には入ってしまったから、死んでいくなんて。
「もう十分だ なんも要らねぇや」
畜生。かっこいいじゃねぇか、この野郎。
  
 
  
・黒マリモ
ダヤンの黒猫みたいで妙ーーーに可愛いかったんですけどっっ。
 
 
 
・お前がおのれを信じぬからだ
「おのれ」という言葉は、「おまえ」など二人称であると同時に「自分」を差す一人称でもある。
自分自身を、信じていなかったのと同時に。
世界を、宇宙を、神を、真理を、全を、一を。奴は結局何一つ信じていなかったのかもしれない。
 
 
 
・お前自身が成長しておらん
自分にあるかもしれない未知数の力を信じず、他人の力を奪うばかりだったフラスコの中の小人。
それでもやっぱり私は、奴をこの世に生み出した人間にも罪があると思ってしまう。
 
分相応というけれど、フラスコの中でしか生きられなかったのは奴のせいじゃない。
  
人が空を飛べないから飛行機を作ったように、あいつだって最初はフラスコの外にでられる方法をただ考えていただけだったのかもしれないじゃないか。
  
ただその方法を間違えただけなんだ。 
人より知識があるがゆえに、誰もそれが間違いだと「教える」という事が出来なかっただけなんだ。  
その事に関してだけは哀れだと思うよ。 
どうして誰も生まれたばかりの奴の父親代わりになってやろうとしなかったんだろう。
だから奴は自分が父親になるしかなかったんだ。
 
 
 
 
・私は完全な存在になりたかった
神を完全に理解したかった。
この世のすべてが知りたかった。
 
この莫迦っ。本当におまっ、それだけだったのかよ……orz。
  
友人と話していても「神になってこいつは何がしたいんだ?」って。
その野望がまったく思い至らなくて首を傾げて。
人間への復讐なのかも、とかもっとご大層なものを考えていたのに。
 
ったく、てめえ……どこの政治家だよ……ぼけがっ!!!
だぁぁぁ、国民の平和の為に大総統になりたいって言える大佐の方がよっぽど格上じゃないか。
   
誰もいない国の神になってその後どうするつもりだったんだ?
得た知識なんて何の役にも立ちはしない。
死者を産み出してそいつらに崇められて?
そんな事を本当に望んでいたのか?
  
莫迦だ、絶対こいつ莫迦だ。
ホント莫迦だ、どうしようもない莫迦だ、莫迦過ぎるっ。 
  
知識があれば、幸せになれるとでも思っていたんだろうか? あ!
 
あぁ……、……そうか。ホーエンハイム。
 
知識を与えたことで、彼は奴隷という身分から人並みの暮らしが出来るようになったんだった。「感謝してる」とまで言われてた。
知識を得た事がきっかけで幸せになった者を、こいつは目の前で見ていたんだ。
 
莫迦だなぁ。ホーエンハイムは知識を得たから幸せになったわけじゃない。
知識はきっかけでしかない。
重要なのはそれを使ってどう動いたか、なのに。
フラスコの中からでは、そんなものも見えなかったよな。
  
 
 
・通行料
自分達の国の事もあるのに賢者の石を差し出したリン
自分の中の最後の命を差しだそうとしたお父様
そこに代償はない。
それで自分が何か特をするわけじゃない。
ただただ、アルの為に、エドの為に。
そこに等価交換なんて存在していない。 
等価交換じゃないものなんて、世の中にはたくさんあるんだよ。
 
 
  
・ダメだ オレ達の身体を取り戻すのに賢者の石は使わないとアルと約束した
だから使わないと? それでアルが取り戻せないとしても?
少し怒りがわいた。否定しない。それとこれとは違うと分かっていても、どうしても思ってしまった。
 
自分がグラトニーの腹から戻る時は使ったクセに。
  
分かってる。「身体を取り戻すのに賢者の石は使わない」には反してない。
何よりアル本人がそれを望んでない。
あれは非常時で、このままアルをひとりにしない為に、アルを元の身体に戻す旅を続ける為に、絶対絶対に必要だった事だって。
ちゃんと分かってる。全部分かってるからっ。
責はエドにはない。
だけどっ。
だけど、もしそのせいでアルが元の世界に戻って来られなくともエドを恨まなかった?
そう聞かれたら、私は首を横に振る、絶対に。
 

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コメント

自分の中ではグリードは完全に
ダークヒーロー的な位置に立ってますよ、ええ^^
そして最終決戦や他の場面の影響とかで
二代目グリードの人気投票の順位が7位にまで
上がっていてびっくりしましたw

追記
今月号のガンガンは売り切れしている本屋やアニメショップ
が続出しているそうです^^;;
密林だと1300~4800円の値段が付いているそうで;;

あと余談ですが、鋼FA切手を購入しました~^^

>通りすがりさま
「何? あの人、不良よっ」みたいな人が、ちょっといい事をすると一気に株があがるのに、いい人がちょっと悪い事をすると「いい人だと思ってたのに、信じらんない サイテーっ」と言われてしまうような。
グリードと、キンブリーも、この前者の典型ですよねぇ。
エドもアルも頑張ってるのに、何故か美味しい処を持っていかれてる(笑)。

はい、ついにアキバblogに完売記事が出ましたねっ。今か今かと待ってました(笑)。そしてAmazonもついに最低ラインが3000円越えっ。

切手は私も購入しましたよ♪ 発売日当日だけの特別押印もしっかり。

どもです。先日はお世話になりました♪
私はやっぱり未だにあの最後のモノローグが納得いってなくて(りほさんの記事も皆さんのコメントも読んだのに!)、でもなんで納得いってないのかうまく言葉にできないんですが、それはまあいいとして、今回のりほさんの記事でまたも私がずっと思っていた根源的な疑問が書かれていて…。

>・ダメだ オレ達の身体を取り戻すのに賢者の石は使わないとアルと約束した
>だから使わないと? それでアルが取り戻せないとしても?
>少し怒りがわいた。否定しない。それとこれとは違うと分かっていても、どうしても思ってしまった。

そうなんですよね。
他の方法、考え付いたからいいようなものの、考え付かなかったらどうしたんだろう、と私もどうしても思ってしまいます。
あのロイの人体錬成もそうなんですけど、横から解決策が出てきてよかったね、な展開、それはそれでいいんだけど、終盤では究極の選択をとにかく避けて通っているなあという印象が抜けなくて…。

序盤から読んできた読者は、やっぱりそのあたりが気になっていると思うんですよ。
あの二人が、ロイが、禁忌を(ふたたび)犯すのか…。
どうしても片方を選ばなければいけないとき、彼らはどうするのか?

結局そのあたりの回答をせずに終わってしまったのが、どうしようもなく不完全燃焼です。

>さやさま
先日はお疲れ様でしたー。
復調したらまた飲みましょっ。
やっぱり、そばでさやさんの豪快な飲みがないと物足りないーっ(笑)。
 
「そこに引っかかるのはね、りほさんがアル好きだからだよ」って突っ込まれるかな、と思いつつの記事だったんですが。
さやさんも同じ処で躓いたとなると、やっぱり贔屓キャラ云々の話だけではないようですね。
 
ロイの人体錬成については、FAが「究極の選択」という形にしてくれたので、溜飲は下がったんですが。
果たして今回も、またFAが上手く改変してくれないかなぁと。
もう最近はすっかり困った時のFA頼みですよ、私は(笑)
 
多分ちょっとした事だと思うんです。
リンに差し出された賢者の石を見て、ごくりとツバを飲み込んでしまうとか、手を伸ばしかけてしまうとか。
それだけで印象は多分違う。
ホーエンハイムの提案を一瞬受け入れそうになった自分に動揺が走るとか。
そのうえで「賢者の石は使わないとアルと約束した」がくるなら分かる。
そういった、自分にいい聞かせる為の言葉として、もっと狂おしい感情があったうえで、この台詞が聞きたかったんだと思います。
鎧アルが生アルを前に「今はダメだ」って言った時のような。
 
これがさらに。
「1人の夜は嫌だよ」とか「アップルパイが食べたい」とかアルが元の身体に戻る事を切に願っていた台詞が、エドの中でうわぁぁっとよみがえって。
「あきらめるなんてバカのする事だ」の台詞で我に返り、「考えろ、考えるんだ」につながったりしたら。
 
超萌えたんだけどなぁぁぁぁぁぁ。
誰か書いて欲しい(笑)
  
それはさておき。
まだ何か答えがあるような気はしているので。
荒川先生が何故こういう描き方をしたのか、もう少し考えてみようと思っています。
 
さやさんも何か納得のいく答えが出たら教えてくださいな。

レスありがとうございます!
りほさんのコメントで自分の気持ちがわかった気がします。
そうなんです、全体的に描写が足りなくて、全部セリフで説明しちゃってるのが、
不完全燃焼で自分は不満なんだと思いました。

>多分ちょっとした事だと思うんです。
>リンに差し出された賢者の石を見て、ごくりとツバを飲み込んでしまうとか、手を伸ばしかけてしまうとか。
>それだけで印象は多分違う。
>そのうえで「賢者の石は使わないとアルと約束した」がくるなら分かる。
>そういった、自分にいい聞かせる為の言葉として、もっと狂おしい感情があったうえで、この台詞が聞きたかったんだと思います。

ホントに、コレがあったらどれだけ違ったか!
アルを戻すための結論そのものに不満があるわけじゃないんです。
錬金術が代価というあの論理はわからないところもあるけど、そう来たか、と感心したし。

だけど、それでも、業というかエゴというか、そういうものって絶対あるはずで。
それも弟を取り戻したくてずっと旅をしていたエドだからこそ、
目の前に「絶対取り戻せる手段」があれば、それが欲しくないはずがない。
なのにあまりにもあっさり(に見える)それは倫理的に無理、みたいに言われると、
いつのまにそんなに聖人君子になっちゃったの?
とまず疑問が立ってしまうというか…。

人の業の狂おしさみたいなものが、鋼のものがたりの途中からなくなってしまった気がしています。

某所でとある方が、「錬金術を失ったエド」の描写が欲しかった!と書かれていて、
自分の手帳を見ても、アルの描いた錬成陣や自分の描いた過去の錬成陣を見ても全く理解できなくて、
ショックを受けつつもアルには心配させまいと、
「さっぱりわかんねーや」と手帳を投げ出すようなエピソードがあったらよかったのに、みたいな描写がされていて、
それも読みたかった!と切に思いました。

あんなにしれっと投げ出した錬成能力がアルの代価になるか疑問だ、と思ってしまうのも、
そういう「エドが錬金術師としての能力を失ったショック」が書かれてないからなんですよね…。

りほさんの書かれたとおり、せっかくアルのいいエピソードいっぱいあるんだから、
ロイがキンブリ思い返してるくらいなら、鎧アルの思い出をいっぱい出してもよかったと思います。
アップルパイだってアルの一言で終わってるし…。

終わらせるためにいろんな箇所をできる限り削ったんだとも思うんですが、
せっかく9年も続けた物語をそんな駆け足で終わらせるのは、正直すごく勿体無い…。

りほさんの仰るとおり、細かいエピソードや回想を付け加えるだけで読後感が違っただろうなと思うと、
制限がある中でしょうがないとは思いつつ勿体無さに転げまわる感じです。
(とはいえ二次創作で書いて自ら補完したいかっていうと、そういう感じでもないんだよな…)

FAは田口さんのつぶやき曰く「ちょっとした驚き」もあるらしいですから、
納得できるような補完があるといいですね。

何度も長文、失礼いたしましたm(_ _)m

>さやさま
>手帳
あ、そういうのもいいですね。
じゃあそれを物語に沿わせる形に変えてこんな感じとかいかがですか?(笑)
 
屋根の上で手パンした後、やっぱ出来ねーか、前はパっと出来たのに、慣れねぇなぁ、と落胆した処でアルが声をかける。
今の様子を見られたかとあせるエドに気づかず、「こんなに見晴らしよかったんだね」とにこにこしてるアルの嬉しそうな様子を見て、自分の手を見て「ま、いっか」と納得。
「考えている事がある」の会話。
もう終わるから先に行ってろとハシゴを降りるアルのまだおぼつかない足を見て「ゆっくり降りろよ」と声を掛け、ふっと自分の手を見て足元の穴を見て呟く。「そうだな、ゆっくりでもいいか」。
 
ちょっと足して、ちょっと順番入れ替えただけですけど。
でもこれだけでかなり印象変わりますよね。
 
「おまえの笑った顔が見たいよ」も回収出来るし(これすら回収されなかったなんて・・・orz)。
アルをこっちに取り戻す事の方が、錬金術を失うよりも大切だからこれでいいんだと納得したエドを見る事も出来る。
「ゆっくり」に、この状態に慣れ受け入れていく事をかけたダブルミーニングにする事で、やっぱりまだ未練がある事も見せられるし。
エドアル的にも萌え補給OKっ(爆)。
 
ああああ、ヤバいッ、そんなのマジで読みたくなっちゃった(笑)。

 
>聖人君子
そう、そこですよね。
ホーエンハイムが、お父様に、七つの大罪は人の感情でもある云々って言うシーンがありましたよね。
だから別に、エドは聖人君子である必要は本来ないんですよね。

実はちょっとその辺りをそのうち記事に書こうかと思っているんですけど(笑)
 
「始めに犠牲ありきが気にいらない」って記事に書きましたが。
シャンバラのエドって実は途方もなく他人に犠牲を強いりまくった状態で終わってますよね。
ホーエンハイムもハイデも死なせ、ウィンリィを待たせたあげく捨てて、アルの世界を奪って。
他人の犠牲のうえにエドは立っているようなものです。
それでも愛しいキャラクターに仕上がっているのは、その業を背負ってこれから生きていくんだ、という意思表示が見えたからだし。
ぶっちゃけ、罪とか業とか、そういった負の感情は、やっぱり物語のラストを飾るカタルシスとして最上の旨みなんだなぁと(笑)
 
それがどこもかしこもハピハピで終わってしまった。
それ自体が悪いわけじゃないんですが。どこか居心地が悪い。
小豆を煮る時に塩を入れる事でより甘みが引き立つような、そういう引き立て処が欲しかったのかも。
 
 
不満点はどれも小さなものばかりで。
ここがちょっと違えば、ここがああなっていれば、というものばかりなんです。
全面的にあのエンディングを否定しているわけじゃない。

ページが足りていない、練りこまれてない。もうホントそれに尽きるのかなぁ。

FAのせいでスケジュールがタイトになったせいだ、と言われればそうなのかもしれないけど。
GOを出したのは先生なのだから、それをプロが言い訳にはしてはいけない。
「獣神」は5巻で終わるなら、あと2話くらいのはず。
そのあとは、もう、コミックスの加筆修正にじっくり命掛けていただきたいです(笑)。
 
原作にあたってる時間がなかったので、もし誤りがあったらごめんなさい。先に謝っておきます(笑)。

>ちょっとした驚き
なんでしょうねぇー(笑)。

私は、マスタング大佐がすきなんですけど、最終回を読んだとき大佐の目はあえて見えないままでも良かったんじゃないのかなと思いました。目が見えない軍人は退役させられることを考えたらあの選択が一番最良だったとはわかっているんですけど、大佐の「目が見えんなりに私にできることを考えようと思う。」というセリフがすごく前向きに読めたこともあって、よけいに賢者の石を使って視力を取り戻すという展開にもやもやしてしまいました。
上手くまとまりませんが、大佐には命をかけて戦ってくれる部下がいる、道を踏み外しそうになれば必死に止めてくれる人たちがいる。その人たちは大佐が今までと変わらずに大総統を目指すといえばきっと失った眼の代わりになり支えてくれただろうと思うんです。あと、イシュヴァール復興政策とかのセリフはマルコーさんではなく大佐に言わせてほしかったです。長々とすいませんでした。

>さおりさま
コメントありがとうございます。
思わず、にやっとしてしまいました。
うんうん、私の友人達も、やはり同じところに引っかかってましたよ。
 
目が見えないからこそ、人の助けが絶対必要になるからこそ独裁政治にはならない。
そういった意味でも悪くない結末になったと思うんですよね。
マルコーさんが言ったからロイがイシュヴァール対策に動いた。というのも、じゃあマルコーさんが言わなければロイはそんな事思いもしなかったのか、という事になってしまい……やっぱり勿体ないですよね。

そのうち、その辺りの感想も随時あげていきたいと思います。

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