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2010/09/03

ガンガン2010年7月号 鋼の錬金術師第108話「旅路の果て」ネタバレ感想 その3

もう最終回が掲載されてからこんなに時間が経っているのに。
実はまだ私は、自分の立ち位置が分かっていません。
あの最終回を肯定したいのか、否定したいのか。

人様の感想を読むにつけ、未だに。
「あ、ここにはこういう意味があったのか、すげー」と新しく気づく日もあれば。
「そうなんだよな、そこを私は読みたかったんだっ、くそー」と思う日もあるし、
「いやそんな事は私だって分かってる、けどさぁ」と反論したい日もある。
荒川先生のインタビューを読めば「それは作品中で語るべきだろっ」と嘆きたくなる日もある。
かと思えば、理由も書かずクソ発言してくれる記事とか読むとマジで叩いてやろうかとむかつくし(笑)。
毎日のように「鋼の錬金術師」と「荒川弘」をググって最新情報を調べ、
鋼に三行半を下す事が出来ないまま、
鋼から離れていくブロガー仲間の背中を見送る立場にいる。
 
なんで自分はまだココにいるんだろう? 自分でもホントの処良く分かってない。
「荒川先生のマンガ」にまだ引き付けられてるのか、もしかしたら「入江監督のFA」に引き付けられているだけなのかも?
ずっともやもやしたまんまです。
 
前にも書きましたが。
ストーリーの順番通りだったり、そうじゃなかったり。つらつらと思いついた事から書いていこうと思っています。
だから自分でも最終的にどう転ぶか分かってません。
 
ということで前置きが長くなりました。
以下、感想行きます。
 
 
・グリードなのかリンなのか
 
ある小説の新人賞の選評対談に出てきた言葉で気が付いた。
「ストレス無く読める」これだ。これが108話には無かったんだ。
 
例えば一例。
「来い ランファン」って、リンの台詞だと思っていた。
FAを見たらグリードでびっくりしたんだけど、同時に納得した。
確かにこの方がスムーズ。
 
初読の時の自分の思考がどんなだったか、ざっくりさらってみる。
 
グリードが別れを告げたあと。
お父様に腹を抉られたグリード=リンの大きめのコマが入る。
これが溜めの役割を果たしてしまった。
この姿に「自分は今どう動くべきか」リンが腹を決めようとしているんだと思ってしまった。
もう身内が自分の犠牲になるのは嫌だ、そんな気持ちを内包している絵なのだと。
そしてカッと目を見開き、グリードを死なせるものかっ。そう叫ぶ代わりに。
無理やり主導権を奪いリンは叫ぶ。「来い!ランファン」。
即座に反応しお父様の腕を断ち切るランファンに、この先の盛り上がりを感じていた。
「そう簡単に逝かせるかよ、一緒に戦おうっ」そんな言葉とともに戦闘開始になるかと思った。
 
ら、間に合わずグリードはすでにお父様側に渡った後だった。
しかも、リンはまだ魂状態。あれ? さっき主導権奪った、よねぇ???
さらにグリードの「上手く切り離せた?」
え??? リンを怒らせて、ランファンに切らせるよう誘導したって事???
何でそんな回りくどい事をする必要があったんだ?
リンに決心させる為? 
いやいやリンはあくまでもグリードを切り離すのではなく、お父様の腕を切り離す事でグリードを引き止めるつもりだったわけで。
なにがどうなったの?????
 
とまあこんな感じだった。
 
これが、グリードだったと気が付けば非常にすっきり。
グリードがランファンに腕を切らせたのは、自分を切り離すことでリンが引っ張られないようにし、自分はお父様の下へ入っただけ。
 
ただそれだけの話だったのに、リンだって頭から決め付けて読んでいたものだからすっかり混乱。
しかも、命令の意味する処が即伝わる「リンとランファンの主従関係カッコいい」とかまで思ってしまったのだから。いやはやっ。
読解力ねぇなぁ、と言うしかない。
 
ただ、これが自分だけなら「いやー、実は読み違えちまってさぁ」とネタにした処なのだけど。
 
感想を読むと意外にリンだと思って読んでいた人は多いようで。
いや勿論、「あれはグリードだ」と書いてた方もいますよっ。それは否定しない。
でも明確さに欠けていたのは確かだろう。
 
現にグリードだと気づいた理由にあげてるのが。
・ランファンとリンとの会話なのに台詞が横書きじゃないこと
・縦書きだけど訛りがないこと
・目にトーンが貼ってあること
だそうで。そもそも、理由をあげて感想を書いている時点で、グリードかリンか迷った事の証明になってしまっているわけで。
著者の意図が万人に伝わり易いものでは無かった事は否めない。
 
「二度読んで分かるように描いています」
荒川先生の言うそれが、あくまでも一読目で本筋をすべて理解し、ニ読目でプラスアルファを楽しめる。
という意図であるならば、勿論それはこちらとしても願ったり叶ったりだ。
 
けれどこれでは、二度読まないと本筋すら理解出来ない構成になっていないか?
もし意図的にやっているのであれば「少年マンガの対象である小中学生が読んでも理解出来るものを」という趣旨に反してないか? と疑問に思う。
もし意図に反してそういう結果になっているというのならば、コミックス収録時の修正をお願いしたいところだ。

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コメント

りほさんが挙げられた理由以前に流れから読めばあのシーンはグリードだとすぐ分かると思いましたけど結構勘違いしてる人多かったですね
「お前がいてくれなきゃ困ル」と言ったそばから切り離す命令してたらいろいろ台無しだと思うんですけど
修正するとしたらどうするんでしょうね、あのシーンのフキダシにグリードの顔を入れるとか?

投稿: ぽんず | 2010/09/03 09:54

>ぽんずさま
まあ、あの流れから私はそう読めたわけですからねぇ。それ以上何を言えと!(笑)

>言ったそばから切り離す命令
ちっちっち、そこが違います。
親父側にグリードが渡る前にその通り道をぶった切った、とそこはそう解釈するわけです。
 
>修正方法
そうですねぇ。漫画は素人ですが。
記事にも書きましたけどあの溜めが最大の原因なんじゃないかなぁ。なのであのコマはカット。あとは。
グリードの「国に帰りなガキ」の後にリンの台詞を置いて、それに被せるて「来い、ランファン」を入れるとか。
そのくらいで大分印象は変わるんじゃないかなあ。

投稿: りほ | 2010/09/08 00:00

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