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ガンガン2010年7月号 鋼の錬金術師第108話「旅路の果て」ネタバレ感想 その13

鋼の心

感想のその11の中に入れられたらと思ったのだけど。
ちょっと入れるのが難しかったので別立てです。
その11のレトリックで言うなら、これは暗喩のお話。
 
外伝で、ウインリィの台詞が最終話の最後の「鋼の心」の意味するところを補強する形で描かれていて。
やっぱりな、と思ってしまった。
    
最終話の最後でいきなりポンと「鋼の心」と出しても、それはすでに「鋼のこころ」としてサブタイトルで使われ、「鋼の鎧のアルの心」と「簡単には折れない強い心」として描かれてしまっていたし。
何より水島版でのキャラソンのイメージが強い。
何故今更? そう思ってしまったのが本音です。
 
ブログにいただいたコメントで「叩いて強くなるから」と感想をいただき、成る程なと思った。
感想のその11に書いたように、そうやって文章を読み解けば確かに「その文章中で」前振りをしていたのだろうけれど。 
これだけ難解な文章で気づけというのは、やっぱり難しい。
   
ファンの感想やインタビューなどで、その辺りへの言及が、予想していたより少なかったからフォローしたかったのかな? そんな考えが頭をよぎった。
  
「ぱふ」のインタビューでも「鋼にそんな意味が」というような形で書かれ、荒川先生の回答もそれに派生した内容となっており、結局「そんな意味」については書かれていないため、それが何を差すのか微妙なあいまいさを残してしまった。
  
案の定。
友人のブログでも、今回の外伝ではじめて気づいたんだろうなと思わせる感想として、この当たりの事が書かれていて。
レトリックが、こんな処でも弊害になっているんだなぁ、と思いもした。
   
そもそもこの短い文章でこういった掛け言葉が難しかったんじゃないのか? と思っていた処に。
思いもかけない方向から、見事に同じ事をやってのけた例が飛び込んできた。
  
ANAのCM。

「きたえた翼は、強い」が。
叩いて強く仕上げられた鋼の機体=飛行機。
困難を乗り越えてきた叩き上げの双翼=社員達。
あとはJALへの皮肉もあるのかな?(笑)
   
それをガンと伝えてきた。
あー、やられたなぁと思った。
「きたえた」。
その言葉ひとつで、これほど明確に落とし込めるものだったんだ。
鋼にはこの言葉は合わないけれど。でも何か。あったかもしれない。
浮かばないならせめて、あの少し堅苦しい文語表現を緩め。口語で分かりやすく、文章を足し込んで欲しかったなぁ。
  
そして。
CMの冒頭が起業当時の二機のヘリコプターから始まる頃の写真を見て。ほらほら、やっぱりそうじゃん、ベタだろうがやっぱりこうやって過去の映像から入った方が、視聴者には分かりやすいじゃないか、とか自己満足にひたったり(笑)。
   
荒川先生、このCM見てるかなぁ。

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