« 全巻プレゼント | トップページ | ミニカレンダープレゼント »

ボンズ オールナイト行ったよ。

すっかり遅くなりましたが。
新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 12 「ボンズ アクションアニメの世界」 行ったよ。
本当は整理番号160番だったのだけど。
C軍曹(え?)直々の命を受け整理番号29番を片手に座席取りっ。
トークショウも良く見れてかつ、フィルムも見やすい位置!
そんないい席があるわけないんですけど、まあそこそこな席を並びで3つゲット。
そして二人共入場し、明らかになった新事実。
私の整理番号160番は、実は最後の1枚だった!
ひえぇぇぇぇーっ、こえーっ。
   
というわけで見に行って参りました。
  
南社長っていつもあんな感じの格好だよね、ってのが翌朝モーニングを食べながらのみんなの総意。
相変わらず、かじゅあるーっって感じのチェックのシャツにGパン。
安藤監督は、前に行ったボンズのオールナイトでは名無しのコスだったのではじめて私服見た。
伊藤さんはお初っ。今期は綺羅星☆/ で急がしいのにその中をぬって来ていただいて。トークショウが終わった後仕事場に向かうらしい。若い頃のお晴さん(美樹本晴彦)に雰囲気似てない? あの緻密な絵だからもっと神経質っぽい人だったり? と思っていたらちょい童顔な草食系? ちょっとぽやんって感じの方でした。
エスカの時と、何の時だっけ? バイクで二度も事故ったっていうのは実は走り屋だからなのか、そのぽやんとした状態によるものなのかは不明ですけど、事故って一ヶ月近く入院してスタジオに戻ってきたらまだ同じ仕事をしていた、なんて状態だったらしい。
南社長が伊藤さんの事を言う度に「よっちゃんが……あ、伊藤くんがね」と言い直していたのが微笑ましくて。
もう分かったから言い直さんでいいって。
おそらく客席は内心、総ツッコミだったと思う(笑)。
  
安藤監督はもともと作画の人だから、絵コンテがかなり鬼だったらしい(笑)。
「線が多い」と周りからかなり言われたらしいのだけど、自分的にはそれでもかなり減らしていたらしく「そんなことないだろう」と返していて。
実際に現場の手が回らなくなって安藤監督自ら原画に参戦したらとてつもなく線が多くて大変だったのだとか。
   
自分が作画だったら絶対やらないようなコンテを切っていたとも言われてたなぁ。
それって水島監督も昔、同じような事を言ってたぞっ。
そうやって若手は鍛えられていくんだねぇ(笑)。
 
中村豊さんの話題も出ました。
敵と主人公の対決シーンの中村さんの絵を見て一言。
「何か物足りない」
「あんたの絵コンテ通りでしょうが」
「もっとギリギリ感がほしい、それ宿題ね」
ほぼ丸投げ(爆笑)。
その結果、鍔迫り合いがごっそり追加されたらしい。
それが中村クオリティ。
そして何故かみんな遠い空を仰ぎ「惜しい人を……」。
死んでないっちゅうにっ(笑)。
   
そんな感じに、話は和やかにストレンジアからカウボーイ・ビバップに渡り、巻きが入ってシャンバラに触れている時間はほとんど貰えない状態へ。
 
シャンバラの売り上げが良かったからストレンジアが豪勢に作れたとか。
シャンバラは最初春公開というお達しだったのだけど物理的に無理って断ったら、あとで(誰に?)春公開だったらもっと人が入ったのにって言われたとか。
「でも3ヶ月前には仕上がった(普通の映画はそのくらいで一端フィルムに繋げてみてそこから修正が入るって事なのかな?)んだからすごいですよね」
の司会のアニメスタイル小黒さんのフォローに、南社長と伊藤さんがゴニョゴニョゴニョ。やっぱ間に合ってなかったんかいっ……。
小黒さんの地雷踏みまくり発言はある意味すごく面白かった。
敢えて南社長がスルーしたのにさらに突っ込んだり。
気心の知れた相手だからなのか、それとも小黒さんの発言がファンとしても知りたいものだったからっていうこちらの思いがあるからなのか。
空気読めてないイヤンな雰囲気にならない処がおもしろかった。
 
かろうじてシャンバラの新しい話題としては、水島監督と伊藤さんはTV版の絵コンテを終えた時点でシャンバラに取りかかっていたって話かな。
なるほどねぇ。
そりゃ、話のボリュームが見えず、急遽1話増えてスタッフを探すのも大変だった(であろう)状況下のFAじゃ、入江監督が後は人に託して劇場版にかかるなんて不可能だったわな。
劇場版の監督が違うっていうのはそういうわけだったのかな、ってちょっと思った。
 
上映は、
HEROMAN 最終話
ストレンジア
カウボーイ・ビバップ 天国の扉
鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
の順番。
「ボンズ作品」以外にこの4つの共通点、わかります?
石黒運昇さん。全作出演してるんですわっ。
石黒運昇にはじまり石黒運昇に終わる。
しかもシャンバラでアルとエドを殺す役回りだった人が、のちに二人の為に頑張っちゃうパパりん役を演る事になろうとはっ。神のみぞ知りたもうだねぇ。
    
ストレンジアは初見だったのだけど、オープニングからしてすごく格好良かった。
アクションとスタッフのクレジットがパンっと切り替わるタイミングが見ててすごく気持ちいいっ。
ストーリーは二の次っ。ともかく、チャンバラアニメが作りたいんだぁぁぁぁっていうのがビシビシ伝わってくるっ。
んでもって実写じゃ出来ない、アニメじゃなきゃ不可能なカメラワークがもうむちゃくちゃ格好良い。
すごーーーく「痛快娯楽アニメ」でした。
 
黒澤好きな映画オタクが好きそうだなぁ。
だけど、そういう人ってアニメは見ないだろうなぁ。
さらに作画厨のアニオタは喜びそうだけど、いわゆる可愛いおにゃのこが出てればOKなアニオタくんは興味ないだろうなぁ。
さらにジャニファンの女の子が観て楽しいかっていうと微妙で、まだ声優オタ狙いの腐女子の方が、腐はなくともこの手の作品を好む気がする。
総じて視聴者を非常に選ぶ作品、だと思う。
フィルムがまだ綺麗だったっていうのも、さにやあらん。
ホントおもしろいだけに勿体ないなぁ。
 
ということでシャンバラなんですが。
もう何十回目ですか? なんてのは言いっこ無し、無しっ。
28時過ぎからの上映はもうかなり眠気がピークで。
グラトニーのシーンは結構私にとって鬼門で必ず一度はあそこで睡魔に襲われるのだけど(中村さんゴメンナサイ)。
なんとかそこをクリアしクライマックスはガン見。
アルの魂が離れやすいなんていうトンデモ設定にちゃんと意味を持たせる(しかもラストシーンでの一瞬のミスリードになっているのも秀逸!)このシーンが超好きで。
やっぱり會川さん脚本巧いよなぁと関心し。
エドが翼を切り離しブラーチャが流れ出した辺りからはもう滂沱の涙。
いい加減免疫ついてたはずなのに。去年は大画面で見る機会が無かったから、免疫力低下したんだろか。
涙が止まんなくて、顎から首まで涙が伝っちゃって気持ち悪いんだけどそれでも止まんなくて。
必死でハンカチで抑えてましたよ。
「兄さん」しか言葉がでないアルの叫びが好き。
「もう待たせてくれないんだね」のウィンリィの台詞も、
自分と違うものを恐れたエッカルトが他人に恐れられ殺される皮肉も、「門を壊すんだろ? 兄さん」に驚いて悲しくなってまた驚いて今度は嬉しくなって。この一連の流れが好き。「兄さんと同じように成長したい」っていうアルの願いも、ラングの「映画を作り続けよう」という意志も、グレイシアに文字通り足も心も歩み寄るヒューズの決意も、そこからBGMのボリュームがあがってノーアの鎮魂、停めたトラックの運転席でのスカーとラストとの再会、ひとつとして無駄なものがない。
大きな物語にちりばめられた伏線が、ただ集結という小さな1つの点に向けて。
細やかに綿密に計算され美しく落とし込まれていく。
 
荒川鋼に愛情を持って仕事をしていたかどうかなんて知らない。あい川さんは確かに原作クラッシャーかもしれない。
でも、「鋼の錬金術師」のあの独特の雰囲気は一切壊しちゃいない。
そして。仕事に対する責任、いい仕事をしてやろう、視聴者を驚かせてやろう、楽しませてやろうって、そんな気持ちが伝わってくる。
忙しくても、どんなに忙しくても、どこにも投げやりな処が見えない。
最後の最後まで手を抜かず、「鋼の錬金術師」という作品を丁寧に大切に扱ってくれている。
スタッフのリスペクトが感じられる。それが嬉しかった。
 
 
 
ここから先。
原作の最終話が気に入っている方にはやっぱりおすすめ出来ないや。
切るべきか、書ききるべきか、随分悩んだのだけど。
結局残しました。そこまで含めてが、私のレポです。
やばいと思った方、各自の判断で退避願います(笑)。
 
では、続きます。よろしいですか? よろしいですね?
   
 
 
嬉しくて嬉しくて。だから。
 
 
悔しいと思った。
 
   
彼らはここまで大切にしてくれた。
FAではDVDの15巻のポストスクリプトで入江監督が語っていた。
本当は原作を端折って63話で終わらせるという案もあったのだと。
私見だけど、その方がスタッフに負荷もかからず、無駄な金銭も発生しないだろう。何より、もうゴールを切るまでわずかな処でいきなりゴールが延びる。それがどれだけ現場のテンションを左右するか分からない。
それでも。
最後まで原作準拠を通すため64話に延ばす事を決めたのだと。
その文章にも目が熱くなってじわっとした。
こんなにも、こんなにも。
水島版も、FAも「鋼の錬金術師」という作品を、スタッフはとても大切に扱ってくれていた。タイトなスケジュールを必死でこなしあがき頑張って作ってくれた。それが作品の端々から伝わってくる。
  
小黒さんの言葉が耳によみがえった。
FAから入ってシャンバラを見た人はわけ分からないだろうね。「パラレルのパラレルみたいな話だから」。
トークショウでそんな事を言っていた。
  
そうだよね。
「パラレル(鋼世界)のパラレル」は、「リアル(現実)」なんだ。
ロードショウだったあの頃、荒川鋼ではグラトニーの腹の中にエド達が飲み込まれたあたりだった。
わくわくしてた。先の想像がつかず毎月早売りを買ってまで読むのを楽しみにしていた。
今読み返しても大好き。
  
確かにあったんだ。
あの頃は確かにこの映画と同じものが荒川鋼にもあったんだ。
無いものねだりなんかしてるもんか。
あの頃の「鋼の錬金術師」はいったいどこへ行ってしまったんだろう。
あの「世界」の重くるしさ、あの雰囲気が見つからない。
あの頃の「鋼の錬金術師」をどんなに待ち望んでも、もう会えないんだ。
 
シャンバラの最後、エドとアルは自分達の世界から決別する。「鋼」の世界にもう二人は戻れない。
まさか會川さんがそこまで予兆して書いていたとは思わない。けれど。
これはいったいどんな皮肉なんだ?
「もう待たせてもくれないんだね」。
さっき聞いたばかりのウィンリィの台詞が、心臓に突き刺さった。
「We’ll say goodbye,lost Heaven」その歌詞を聞きながら、あたしはずっと泣いていた。

« 全巻プレゼント | トップページ | ミニカレンダープレゼント »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ボンズ オールナイト行ったよ。:

« 全巻プレゼント | トップページ | ミニカレンダープレゼント »