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x細胞は深く息をする

思わず衝動買いしたマンガです。
帯に書かれたあらすじにはこう書かれています。
   
不治の心臓病で亡くなった初恋の人、優子。
15年後、彼女を愛した2人の男は、かつて救えなかった命に償うように
医療研究の最前線に立っていた。
「命をこの手で創るんだ」
研究者たちの純粋すぎる思いがやがて狂気を呼び覚ます。
15年前の誰にも知られなかった秘密が明らかになった時、
読者は驚愕のラストへと導かれる―――――!!
   
「現代版鋼の錬金術師だ!!」とばかりに買っちゃいました(笑)。
シチュエーションは勿論違うけれど、もしエドとアルが現代に生きていたら錬金術の代わりにこんな技術を研究したかもしれない。
何せコピーがまたすごい。
    
「人間もプラスチックも同じものでできているんだよ」 
 
人間はプラスチックと等価交換可能なのか????
原子の海には94の元素しかなく、全てはそこから創られているから、すべては同じもので出来ている。
錬金術のプリママテリアルの発想と大差ないような気がしてくる。
  
いやまぁ、実際にはプラスチックと等価交換するわけじゃなく、人工心臓をプラスチックで作るんですが。
その理由が、誰かの死を犠牲にして生きる事を患者の負担にしたくないから。
なんかもう、色々キーワードが被っていて、すごくドキドキしてしまった。
  
「ES細胞」とか「iPS細胞」とか。
実験動物のヤギが貧血を起こした際、あくまで患者の目で見る医学サイドと、実験動物として見る工学サイドの見解の違いに、「百姓貴族」に描かれていた立ちあがれなかった仔牛を実験動物にせず殺すようお願いしたエピソードが頭を過ぎった。
主人公は言う。「盲目的な愛情によるヤギの無駄死にはもうゴメンだ」。
その言葉に、この主人公は荒川先生とは真逆の位置に立つ人なのかもしれないと思った。
 
「ユリイカ」の「パラケルススの「裔」として」に書かれていたように、この二十一世紀の技術はすごく錬金術の世界と似通っている。
だからこそ、「「わからなさ」を最後まで突詰めることはできなかったんだろうか」 「どこからがモノで、どこからが命なのか。」 と書かれていた言葉の意味が、これを読むと伝わって来る気がした。
  
この作家さんが「鋼」を読んだらどんな感想を持つのか、また荒川先生がこの作品を読んだらどう思うのか、すごく気になった。
 

4861139422X細胞は深く息をする (New COMICS)
やまあき道屯
サンクチュアリパプリッシング 2010-04-03

by G-Tools

  
ここから冒頭3話まで試し読みが出来ます(出版前の形態の為タイトルは違いますが、内容はほぼ出版物と同じです)。
 
 
12/1 加筆修正しました。

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