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2011/09/01

鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 ネタバレ感想17

まだまだ感想が終わりそうも無いのに、上映の方が先に終わりそうだよ。どうしよう(笑)。
ということで行きます。


「うん そうだね」
自分が溶岩をせき止めるから、エドとジュリアにはアトラスを追うように言うアル。
この時のエドの表情がいいんだ。
愕然とした表情がずっと張り付いたまま。
アニメーターさんが動かすのを面倒がったん? そうも見えるけどさ。
多分、違う。
フレーム内で今メインではないキャラクターをどのくらい動かしているか、色んなシーンを調べながら見てみたけど。
表情をここまでしっかり描いたキャラクターをまったく動かしていないシーンなんて見当たらなかった。


この時、アルははじめてエドと違う意見を提示したんだよ。

冒頭の火災。「行くぞ アル」と言えばアルは着いてきた。
列車の中で手掛かりを捜そうと話し合った時。最初の列車での阿吽の呼吸でのやりとり。
列車を止める指示を出したのもエド。ジュリアを助けるよう指示したのもエド。
ここまでずっとエドが主導権を握り、アルは黙って自分に付いてきてくれる存在だった。
  
それが。
ジュリアが鮮血の星を使うと言った事に反発し黒コウモリの住処から出てきた時から少しずつづれた。
鮮血の星を絶対使ったらいけないとするエドに対し、同意しながらも、アルは夕陽を見ながらミロスの民に心を沿わせる。
アルのスタンスは「鮮血の星もまた人の命だろうから使ったらいけない」ではなく。
「錬金術は万能ではないから。その力でミロスの民の願いが叶うと思えない」から反対なんだ。

そして、完全に入れ替わったのはここ。溶岩が流れ出した時。
鮮血の星を使う事の否定をただ繰り返すエドに対し、アルは自分が溶岩を止める事で鮮血の星を使わせない方法を、そして鮮血の星をアトラスから取り上げる事を提案し、2人に指示する。

アルは鮮血の星の力を信じていない。だから自分の力で何とかする方法を考える。

「自分は頑なになり過ぎて思考を停止していなかったか?」
それが、このエドの表情なんだと思う。身動きひとつ出来ないほどアルの行動言動に見いっていたのだと思う。


だからこそ、あれほど鮮血の星の力を使う事を否定していたにもかかわらず、アメストリス側の側面からマグマを出す事を、今度はエド自らが提案する。
優先すべきは何なのか。自分は今何をすべきなのか。
道徳心を振りかざし、目の前の人間を見殺しにする事が本当に、道徳的なのか。

ある意味原作の否定だよねー(笑)。でも、これがやっぱり人として正しい思考だと私は思う。

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