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ヤミヨセ

「ヤミヨセ」という言葉は「安吾捕物帳」にも出てくる。

「安吾捕物帳」の「魔教の怪」における「ヤミヨセ」はこんな感じ。以下引用です。

十一月十一日は赤裂地尊の祭日で、この地神は荒ぶる神、一名赤裂血とも書き、血を最も愛する魔神とされているのですが、この魔神の怒りをやわらげて平和の守護神たらしめるためにイケニエを捧げる行事を「ヤミヨセ」と称し、信徒にとってはヤミヨセの言葉をきくだにふるえあがるほどの怖しい行事とされております。信仰の足らない信徒を狼に噛み殺させてイケニエにする行事だそうで、本殿の奥に於ては随時不信の徒をとらえて行われているそうですが、一般信徒に公開して行われるのは十一月十一日、赤裂地神の祭日、一年にただ一日だけであります。そして当日、一般信徒のとりかこむ真ッ暗闇の中で十数名の信仰足りぬ男女が次々と狼に噛み殺されたのです。

この殺戮を指示するのは快天王。
「ヤミ」はおそらく暗闇で行われる行事だからで、「ヨセ」は「口寄せ」じゃないかな、と思ってた。
ネタバレすると、「ヤミヨセ」の言葉は、ある人物の腹話術によるものだった、というオチなのでね。
闇の中で快天王を降霊させるとか、そういう意味あいなんじゃないかな、と。


では「UN-GO」は??

「ヤミ」といわれて、そういえば、と思い浮かんだ言葉が、ヤミ・ヤーマ。

単語は浮かんでも何を差しているか記憶になくて。
ググってみたら、まぁ出てくるは出てくるは「ヤミと帽子と本の旅」・・・・・・いや男性向けゲームに用はないんだってば orz

インドかなぁ、仏教かなぁ、とつらつら調べたところ。
ヤマ(ヤマ):閻魔天
ヤミー:閻魔天の妹

ヤマが人として初めての死者となり、地獄で閻魔天となった。
当初、世界には昼間しかなく、ヤミーは「今日、ヤマが死んだ」と嘆くばかり。
そこで神は闇を作り夜を設ける事で、ヤミーは「昨日、ヤマが死んだ」、「一昨日、ヤマが死んだ」と言うようになり、徐々に悲しみが薄れていった。
また、ヤミーは死後ヤマを手伝いヤマが男性の死者をヤミーが女性の死者を扱うようになったとか。
だいたいこんな感じかな。

「UN-GO」の「ヤミ」はこっちかなと思った。
「安吾捕物帳」が不信心者を生贄に捧げるのがメインなのに対し、「UN-GO」は不信心者に裁きをくだすことがメイン。
それって、閻魔が浄玻璃の鏡で善人か悪人か定め、悪人に裁きを下すのに近くないかな。
しかも裁きをくだすのは自分ではなく別天王。別天王は少女の形をしている。
ならば「ヤマ」ではなく「ヤミー」にあたる。
さらに「ヨセ」は「安吾捕物帳」と同じく「口寄せ」ととる。つまり。

別天王にヤミーを降霊させて不信心者を裁く。
小説因果論の中で、自分が誰を裁くか決めるわけではない云々と告知するのにも当てはまる。

現つ神は、時に人を地獄に落とす閻魔にもなる ってことでしょうかねぇ(笑)。

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